JLPGAツアー第9戦「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」が千葉県市原市の浜野ゴルフクラブで開催された。
好天に恵まれた予選2日間を終え、決勝ラウンドには通算1オーバー35位タイで50名の選手が進出。大会最終日は、スタート時に時折強い雨が降ることもあったが、無事全組がスタートした。
単独首位でスタートした穴井詩選手は、1番ホールからボギーを打ち、序盤から苦しい展開に。さらにパー5の8番ホールでは、追いかける永峰咲希選手が、残り距離100ヤードを直接カップインする”ダンクイーグル”で暫定単独トップに浮上。2人が首位に並んだ状態でサンデーバックナインに突入し、最後の最後まで手に汗握るシーソーゲームが展開された。
勝負が決まったのは最終18番ホール。穴井選手がピンまで残り82ヤードを30cmにつけるスーパーショットを放ち、2位の永峰選手と1打差の逃げ切りV。一時は最大瞬間風速14.4m/sを記録するなど、強風が選手達を悩ませたが、洗練された技術でこの難コースを攻略、見事な勝負強さで今シーズン2勝目、ツアー通算5勝目を挙げた。
また、最終日の8番ホールでは今年から新たにドライビングディスタンス賞が設置され、飛距離251ヤードで葭葉ルミ選手が獲得した。

本大会は、4年振りにギャラリーの入場制限なく開催された。初年度から実施する「ザ・ギャラリーホール」では、グリーンDJの掛け声と共に会場が一体となり、選手たちのナイスプレーに今年も熱い声援が送られた。
また、今回新たなイベントとして誰でも無料で参加できる「パナソニックパッティングパーク」（練習グリーンに特設のパッティングホールを設置）を実施し、子どもから大人まで観戦の合間にゴルフを楽しむ人たちで賑わいを見せた。

今年も最後まで勝負の行方が分からないハイレベルで白熱した戦いが繰り広げられ、たくさんのギャラリーの歓声に包まれながら大盛況のうちに幕を閉じた。