地元・関西出身の平田憲聖が逆転で今季4勝目!

兵庫県神戸市の有馬ロイヤルゴルフクラブで「パナソニックオープンゴルフチャンピオンシップ」が開催。9月中旬にも関わらず初日は気温が34度まで上がるなど夏の終わりが見えない天候の中、連覇を狙う大槻智春ら120人が出場し、熱戦が繰り広げられた。

大会初日を終え、韓国の宋永漢(ソン・ヨンハン)が日本ツアーでの自己ベスト「61」を記録。大会記録タイとなる11アンダーの好スコアで昨年に続き2年連続で首位発進を決めた。日本勢ではツアー通算5勝の平田憲聖が1打差の「62」で2位につけ、初優勝を狙う清水大成は4番で人生初のホールインワンを達成。「63」で回り3位につけた。

2日目、初日首位の宋は「70」にとどまり、通算13アンダーで阿久津未来也と並ぶ3位タイに後退。2位発進した平田は7番と15番で2度の池ポチャをするも、それぞれパーで切り抜け4バーディ、ノーボギーの「68」をマーク。同じくシード2季目の勝俣陵とともに、通算14アンダーで首位タイに浮上した。首位と2打差の12アンダー5位に清水、11アンダー6位タイには大堀裕次郎と、この日14番でホールインワンを達成した永野竜太郎が続いた。

3日目、初日「63」をマークした清水が再び爆発。前半9ホールは混戦のなか2アンダーにとどまり我慢のゴルフを強いられるも、12番のチップインイーグルをきっかけに15番で2つめのイーグルを奪い、続く16番、17番で連続バーディを奪取。後半だけでスコアを6つ伸ばして2イーグル、5バーディ、1ボギーの「64」をマークし、通算20アンダーで単独首位に浮上。プロ5年目でのツアー初優勝に王手をかけた。またこの日、宇喜多飛翔が17番でホールインワンを達成した。

最終日を今季2度目となる単独首位で迎えた清水は、同組の平田に2打差をつけてスタートするも、8番でボギーを喫して流れを手放す。1打差に詰め寄られて迎えた9番からは、平田が4連続バーディを記録。10番、15番では清水も粘りでバーディを奪うも平田の勢いは止まらず、14番、15番でもバーディを重ね大会最多の通算25アンダーとし、石川遼、松山英樹に次ぐ3番目の年少記録での年間4勝目(通算6勝目)を念願の地元・関西で飾った。