ガラス張り経営

私はいわば“ガラス張り経営”とでもいうか、経営なり仕事のありのままの姿を従業員に知ってもらうという方針でやってきた。それによって全員が経営しているのだという意識がごく自然に生まれ、自分の自主的な責任において仕事をしていくという好ましい気風ができてきたように思う。また、人もおのずと育つということにもなった。
そういうことを考えてみると、やはり従業員に対してはその時どきの方針はもちろん、経営の実態についても、できるだけ秘密を少なくして、いいことにせよ、悪いことにせよ、いろいろ知らせるようにしていくことが望ましいし、大切なことだと思う。

出典:『人事万華鏡』