新サービス「半導体部品変更時のEMC等価性評価・アセスメントサポート」を開始しました
2021年5月17日
門真EMCサイトの石橋です。
今回は、現在EMC業界でホットな話題である「半導体部品のEMC等価性」に関するサービスを開始したのでお知らせします。
近年、半導体メーカの再編、構造改革による部品製造ラインの移転等により、同一部品を供給し続けることが難しくなっています。
製品によっては、部品を変更する場合、EMC評価を再度求められますが、EMC評価は電波暗室等で長時間試験する必要があり、設計者の検証工数が課題となっています。
その中でも今回はEMC問題の根源の一つである“半導体”に着目し、その性能差が無いことを証明するための評価法を記述した標準化規格がJEITA ED-5008:半導体EMC性能等価性評価法として規格化されました。また、自動車業界でこの規格をもとにJASO D019:自動車用半導体EMC性能等価性試験法として規格化が完了し、運用がスタートしています。
この実現により、部品置き換え時における商品レベルでのEMC評価項目が削減され、「大幅な評価費用削減」と「検証リードタイムの短縮」が見込めます。
これらの等価性評価には、以下の半導体のEMC評価規格が参照されています。
- IEC 61967-4(伝導性エミッション評価:1Ω/150Ω法)
- IEC 62132-4(伝導性イミュニティ評価:DPI法)
プロダクト解析センターでは早い段階から半導体単体でのEMC評価に取組み、上記のIEC規格に準拠したEMC評価に対しISO/IEC 17025の試験所認定を取得しています。
また、これらのIEC, JEITA, JASO規格化にも携わっていますので、これらの詳細が分からない方でも安心してご利用いただけます。
これらを適用するには、半導体メーカそして半導体ユーザにも規格の適切な理解や判断基準、リスク等を把握したうえで利用することが求められます。
上記のように
■半導体メーカ
- 等価性のデータを取得したい
- 第三者機関での評価を行いたい
- (規格で要求されている)基板の影響を解析したい
■半導体ユーザ(ECUメーカ、OEMメーカ)
- レポートを見てどのように解釈すればよいのか
- どの試験が省略できそうか
- 自分の製品に搭載した際にどの程度影響があるのか 等
こういったお困りに際し、技術コンサルティング~最終評価まで実施可能です。
ご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
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