EN 55024が失効となり、EN 55035の試験が必須になります!
2021年4月20日
EMCの有田です。
昨年度は多くの方にプロダクト解析センターの篠山EMCサイトをご利用いただきまして、誠にありがとうございます。引き続き本年度もよろしくお願いいたします。
欧州EMC指令の整合規格に関する改訂が行われ、2021年3月16日に公示されましたので、今回はその内容の一部をご紹介します。
新たに有効となったマルチメディア機器のイミュニティ規格、EN 55035:2017/A11:2020が掲載されました。そして、永らく運用されてきた情報技術機器のイミュニティ規格、EN 55024:2010が2022年9月16日に失効となります。
EN 55035は、EN 55024に置き換わる規格です。
EN 55024:2010の失効に伴い、2022年9月16日以降に欧州市場に上市する該当製品は、EN 55035:2017 A11:2020に基づく新たな適合宣言が必要です。
また EN 55035:2017 は、2021年3月16日付けで 移行期間なくEN 55035:2017 A11:2020に置き換わりました。
EN 55035:2017で適合宣言を行い継続して販売するモノで、 2021年3月16日以降に新たに欧州市場に上市する場合は、 EN 55035:2017 A11:2020で適合宣言を行う必要があります。
EN 55035はEN 55024をベースにしていますが、規格要求事項(試験内容)の追加・変更がありますので、EN 55024を基に適合宣言していてもEN 55035に基づく適合宣言とはなりませんのでご注意ください。
プロダクト解析センターの篠山EMCサイトは、兵庫県丹波篠山市にあるISO/IEC 17025認定試験所で、EN 55035の認証試験の実施が可能です。(一部対応出来ない商品や試験がありますので、詳細はお問い合わせください。)
また篠山EMCサイトは、パナソニックグループ以外のお客さまもご利用いただけます。
昨今、コロナ禍で出張制限のため「試験の立会いができなくても大丈夫ですか?」というお問合せもいただきますが、製品をお送りいただきましたら、試験員が責任を持って評価し試験結果を報告しますのでご安心下さい。
メンバー一同、皆様のご利用をお待ちしております!
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