植物の先祖(せんぞ)が酸素(さんそ)を作ったってほんと?

できてまもない地球の大気には、今のように酸素(さんそ)はなかった。それでは、いつ、どうやって酸素はできたのかな?それを知る手がかりは、生物の誕生(たんじょう)と関係があるよ。

今から38億(おく)年前くらいの古い化石に、細菌(さいきん)の一種(いっしゅ)が見つかっている。これは植物と同じように光合成(こうごうせい)をしていたらしいんだ。光合成とは、二酸化炭素(にさんかたんそ)と水を材料に、太陽の光でエネルギーを作り、酸素を出すこと。この生物が長い時間をかけてたくさんの酸素を出し、しだいに地球の大気に酸素が増(ふ)えていったというわけ。

そのころの生き物にとって、酸素というのは毒(どく)ガスだったんだって。ところが、空気中に酸素が増えたために、それを利用しようとする生き物が生まれた。それが動物の先祖(せんぞ)だよ。