大気汚染(おせん)ってなに?
地球をとりまく大気の汚(よご)れが、問題になっている。大気を汚すガスが、空気中に増(ふ)えることを大気汚染(たいきおせん)といい、いろんな問題が起きているんだ。でも、その原因(げんいん)は、もともと人が作ったものだよ。
大気が汚れる大きな原因は、ものを燃(も)やすために起こる。石油や石炭を燃やしてエネルギーにしたり、大量のゴミを燃やしたりすると、大気を汚す物質(ぶっしつ)が作られる。中でも工場の煙(けむり)や自動車の排気(はいき)ガスには、さまざまな汚染物質が含(ふく)まれているよ。
そんな汚染物質のひとつ、窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)は、光化学(こうかがく)スモッグの原因になることがわかっている。植物を枯(か)らしてしまう酸性雨(さんせいう)も、窒素酸化物が原因だ。自動車がたくさん通る道路や工場の近くは、大気の汚れがひどい。だけど、近くに大きな道路や工場がなくても、汚れた空気は風で運ばれてしまうんだよ。