「必要な使いやすさ」は人によってちがう。
選べる幅(はば)を用意することが大切だよ。

ある人には使いやすいものが、別の人には使いづらいこともある。
さらに、状況(じょうきょう)によっても変わってくるよね。

すぐれたユニバーサルデザインには、カンペキなものがある?
答えはノー。それはいろんな身体能力(のうりょく)を持つ人が同じものを使う時、
ある人には使いやすいものが、別の人には使いづらい時もあるからなんだ。

たとえば「足にフィットする靴(くつ)」の場合、
ある人には「フィット感」が一番重要であっても、
別の人には「すぐにはける」ことが一番重要だったりする。

より多くの人に使いやすいユニバーサルデザインはあっても
解決策(かいけつさく)はひとつじゃないんだ。

また、技術(ぎじゅつ)の進歩によって、もっと使いやすいものができれば、
その新しいものが「すばらしいユニバーサルデザイン」っていうことになる。
工夫が続けられて、ユニバーサルデザインは少しずつ進化していくんだね。