特定の人だけではなく、みんながいっしょに、使いやすいデザイン。

子どもも、おとしよりも、男の人も、女の人も、しょうがいがある人も、ない人も。
みんながいっしょに、便利に使えるように、製品(せいひん)・建物・空間を
デザインしていこうという考え方だよ。

ユニバーサルデザインって聞いたことある?なにかのデザイン? どんなデザイン? 
実は「デザイン」といっているけど、「考え方」なんだよ。

ちょっとにているのが「バリアフリー」。バリアフリーなら聞いたことがある。
知ってるって人も いるんじゃないかな。

バリアフリーは子どもやおとしより、しょうがいがある人などが使いづらいもの、
「バリア」をなくしていこうという考え方。

たとえば、駅や歩道や、いろんな建物で段差(だんさ)やすき間があると
車いすを使用している人は通れない。
そこで新たに段差やすき間のないスロープを作るというのが、バリアフリーなんだ。
それに対して、はじめから段差やすき間を作らないのが、
ユニバーサルデザインの考え方だよ。

ユニバーサルデザインは、しょうがいがある人だけじゃなくて、弱い立場の人はもちろん、
そうでない人もいっしょに、より便利に使えるように製品・建物・空間をデザインすること。
形があるものだけでなく、情報(じょうほう)、サービス、思いやりの心も含む考え方だよ。

ものが使いやすくなると、それを使う人たちのストレスが少なくなって、
人と人との関係がスムーズになることもある。
不便な時に人だけががんばるのではなく、ものの使いやすさを考えることも大事なんだね。