たとえ今は不自由でないとしても
弱い立場になるのはすべての人にありうること。
高齢化(こうれいか)社会によりおとしよりがふえていること、
グローバル化社会により日本に来る外国人がふえていることで、
ユニバーサルデザインはますます必要になっているよ。
ロナルド・メイスさんがユニバーサルデザインを誕生(たんじょう)させた
きっかけである「しょうがいがあることを特別視(し)してほしくない」
という気持ちを学んで、きみはどんな風に感じる?
今しょうがいがないと思っていても年を取っていけば、耳が遠くなったり、
目が悪くなったり、病気がちになったり、足が弱って車いすを利用することもある。
それから、もしきみが外国に行ったら、そこの土地の言葉を読めないかもしれない。
不自由な立場になって不便を感じるのは、すべての人にありうることなんだ。
大人でも、子どもでも、おとしよりでも、病気の人でも、けがをしている人でも、
しょうがいがあってもなくても、外国から来たお客さまでも、
いろんな人がいっしょに便利に使えるユニバーサルデザイン。
高齢化社会によりおとしよりがどんどんふえていること、
また、グローバル化社会により海外に行く人や日本に来る外国人がふえていることで、
ユニバーサルデザインは、ますます大切になっていくよ。
そして、「みんなでいっしょに使いやすく」という考え方ではあるけれど、
ユニバーサルデザインを学んだからこそ、世の中には「不自由な思いをしている人が
たくさんいる」という現実(げんじつ)を知ることも、大切なんじゃないかな。
今は弱い立場にいなくても、困(こま)っている人に対して思いやりの心をもって
気を配ったり、手助けしたりすることも素敵(すてき)なことだよね。
パナソニックはユニバーサルデザインに、
「より多くの人々への心配りを、商品・サービスを通じて提供(ていきょう)し
共にいきいきと快適(かいてき)にゆたかにくらせる生活の実現(じつげん)をめざす」
という 方針(ほうしん)をもって取り組んでいるよ。
そしてUD方針を実現するために、
6つの基本的(きほんてき)な要素(ようそ)を決めているんだよ。
1. 理解(りかい)しやすい操作(そうさ)への心配り
2. わかりやすい表示(ひょうじ)と表現(ひょうげん)への心配り
3. 楽な姿勢(しせい)と動作への心配り
4. 移動(いどう)と空間への心配り
5. 安全・安心への心配り
6. 使用環境(かんきょう)への心配り
パナソニックは「子どものためは、みんなのため」という思いで、
キッズデザインに取り組んでいるんだよ。
子どもの安心・安全、コミュニケ―ション、住まいの環境(かんきょう)を考え、
子育てや家族のくらしをゆたかにする活動は
幅(はば)広い事業領域(りょういき)にわたっているよ。
その取り組みが評価(ひょうか)され、キッズデザイン賞を毎年多数受賞!
その背景(はいけい)には「住まいは人間形成の道場」と考える
創業(そうぎょう)者 松下幸之助(こうのすけ)にさかのぼる
ユニバーサルデザインの思想と歴史があるんだよ。