プロボノのインタビューが組織内部の一体感を醸成 プロボノフォーラム OSAKA 2012

第1部で実際にプロジェクトに参加したプロボノワーカーや、支援を受けたNPOの生の声を聞いて、その後、参加者間でグループディスカッションを行いました。

7~8名のグループに分かれて、まずは「フォーラムに参加したきっかけ」、「報告を聞いての感想」などを共有。フォーラムに参加したきっかけも、それぞれの所属も様々ですが、「プロボノ」をキーワードに熱心にディスカッションしている様子が伺えました。
参加者の中には、大学生もいて、「現在NPOで活動をしている中で『プロボノ』という社会参画の形を知り、今日のフォーラムに参加しました。自分も社会人になったらプロボノプロジェクトに参加したい」との声も聞かれました。

【第2部】ご当地プロボノ自慢

第2部では、広島県と佐賀県からゲストを招き、「ご当地プロボノ自慢」と題して西日本各地でも動き始めたプロボノの「いま」が報告されました。

まず、広島県では中間支援団体である「NPO法人ひろしまNPOセンター」がプロボノプロジェクトの推進母体となって、2011年度よりスタート。県内のプロボノワーカーたちが、手話通訳や発達障がい児の支援を行う2団体に対し、ウェブサイト構築等のサポートを行ったことが報告されました。

また、佐賀県では「NPO法人さが市民活動サポートセンター」がプロボノプロジェクトを開始。初年度の2011年には、6つの市民団体に対して、ウェブサイト構築、営業資料、マーケティング基礎調査などを実施したとのことで、担当者は「仕事以外のネットワークを欲している人が予想外に多く、また育ててもらった地域に何か恩返しがしたいという郷土愛がプロボノの原点だと思う」と語りました。

さらに、地元の大阪では、新しく住民自治組織「地域活動協議会」の計画が立ち上がり、この中で地域コミュニティづくりを応援する「大阪ホームタウンプロボノ」がスタートするとの報告もありました。

こうした各地域の報告は、今後、プロボノが全国にますます広がっていくことを予感させるものでした。

フォーラム後の交流会では、プロボノをキーワードに参加者間で情報交換やネットワークづくりが熱心に行われ、今後のプロボノの可能性や広がりが期待できる一日となりました。