パナソニックは「手話通訳技能認定試験(通称:手話通訳士試験)」の運営をサポートしています
2017年9月30日(土)、10月1日(日)に厚生労働省令に基づく『第29回手話通訳技能認定試験(通称:手話通訳士試験)』が東京・大阪・熊本の3会場で開催されました。
この手話通訳士試験は、聴覚障がいの方との正確なコミュニケーションを図る手話通訳士としての知識・技能を審査するもので、1989年より毎年開催されています。これまでに3,523名(2017年11月28日現在)が手話通訳士として様々な場面で活躍をされ、特に、「政見放送」や「内閣官房長官記者会見」の手話通訳は、手話通訳士の資格を持つ方しかできません。
読み取り試験の様子
パナソニックは本試験の社会的意義を鑑み、試験に必要な機材一式の提供や、試験当日の技術面でのサポート、および大阪試験会場として人材開発カンパニーを提供するなど、「手話通訳士試験」の運営を永年にわたりサポートしています。
新たに本年は、大阪試験会場において受付・誘導のサポートを当社社員11名がボランティアでサポートしました。
聞き取り試験の様子
ボランティアの皆さんには事前にオリエンテーションを行い、本試験の意義や、これまでの当社の関りなどをふまえ、当日のスケジュール、役割について共有しました。
参加者は「ボランティアが初めて」という方から「地域でも消防団やPTAなどの役員をしています」というベテランの方まで。
そして今回の取り組みに関心が高く、「これまでに手話を習っていた」「自身も耳が聞こえにくくなった経験がある」「職場に手話を必要とされている方がいて身近に感じた」「何か自分にお役にたてることがあればと思って」と、ボランティア募集の呼びかけに手を挙げてくれています。今回のボランティア募集には、募集を開始して1週間で定員の4倍を超える方から申し込みをいただき、お断りをせざるを得なかったほどです。
オリエンテーションの様子
今年度の試験は秋晴れのなか行われ、大阪会場では約350名の方が受験されました。
受験者の方々の真剣な姿勢にこちらも身の引き締まる思いで、試験会場まで案内をさせていただきました。
ボランティアに参加した社員からは、「初めてのボランティア活動で不安もありましたが、無事に1日の役割を終えることができました。今日の受験者の方から多くの手話通訳士が生まれ、聴覚障がいの方のコミュニケーションの機会が増えると嬉しいです」との感想がありました。
パナソニックはこれからも「A Better Life, A Better World」のブランドスローガンのもと、事業活動とともに企業市民活動を通じて、社会課題の解決や、より良いくらしの創造と世界中の人々の幸せ、社会の発展に貢献することを目指してまいります。
当社の永年にわたる本試験への支援について、2003年12月に「第53回障害者自立更生等厚生労働大臣表彰」が行われ、「身体障害者等社会参加促進功労団体」として『厚生労働大臣賞』を受賞しています。