アフリカ分野 2019年募集継続助成 助成団体概要

継続助成

事業名

欧米圏におけるコアな支援者を増加させるオンライン・オフライン広報基盤の強化及び評価制度設計
基盤強化

団体名

特定非営利活動法人 ダイヤモンド・フォー・ピース

代表者

村上 千恵(代表理事)

【推薦理由】
本団体は、現役の国際開発分野の専門家達が、「すべてのダイヤモンドが人道・環境配慮の上、採掘・カット・製造されることが当たり前の社会」を目指し、その専門性を活かし2014年から啓発活動(現在のダイヤモンド取引における問題や課題の啓発)、自立支援(アフリカをはじめとする途上国における、ダイヤモンド関連労働者の労働環境改善・社会的地位向上支援)を行ってきた。

日本国内におけるダイヤモンドを取り巻く状況への関心や団体自体の知名度の低さは否めず、2018年の助成開始時は、まずは発信力を高めるためのホームページ及びSNSの活用、中でもダイヤモンド取引に関する問題意識の高い欧米社会を優先ターゲットとすることから着手した。助成2年目となる2019年は実際に英国、米国の「エシカルジュエラー」が集まるカンファレンスに参加、また日本社会への啓発活動として地元である「よこはま国際フェスタ」への出展やワークショップを兼ねた報告イベントの開催など、オフライン企画を通じて潜在的に支援者層になりうる個々人の関心の所在やネットワークを広げる取り組みを重ねてきた。その結果、着実に広報媒体へのアクセス数の増加がみられるのは評価に値する。また、8月に日本でアフリカの開発をテーマとした国際会議TICADの第7回会合が開催された際には単独でシンポジウムを行うなど、積極的に提言と啓発活動を行った。

助成3年目の最終年度には、日本の消費者の購買行動を変えていくという長期目標に向け、財政強化、将来の消費者である学生・若者へのアプローチの一層の深化を進める予定であり、本団体の強みである現地調査、現場支援活動、啓発活動のサイクルを支える組織の成長を期待したい。

団体概要

  1. 設立(開設)年
    2014年設立(法人格取得:2015年)
  2. 設立目的
    ダイヤモンドが人道・環境配慮の上、採掘・カット・製造されることが当たり前の社会になることを目指し、ダイヤモンド取引の問題や課題の啓発、採掘・製造に関わる労働者の自立を促す事業を実施。ダイヤモンドのサプライチェーンにいる労働者の労働環境改善・社会的地位の向上、ダイヤモンド業界における取引が道徳的で公平になるよう働きかけること。
  3. 活動内容
    ダイヤモンドを取り巻く課題についてのウェブサイト・SNS・イベントや勉強会・出張講座・講演等での啓発事業、採掘労働者の自立支援事業
  4. 活動地域
    リベリア共和国
  5. 有給スタッフ数
    1人
  6. 正会員数
    正会員10人
  7. ボランティア数
    55人
  8. 財政規模(年間経常収入)
    176万円 (2019年度予算)
    345万円 (2018年度決算)
    259万円 (2017年度決算)
  9. ホームページ

※円グラフは、2018年度の収入内訳