助成事業名 |
アフリカの水・衛生問題についての普及・啓発活動「ウォーターエイド・スピーカークラブ」 |
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団体名 |
特定非営利活動法人 ウォーターエイドジャパン |
代表者 |
理事長 滝沢 智 |
推薦理由
母体は1981年にロンドンで設立され、日本法人は2013年に誕生した日本国内ではまだ若い団体である。世界の「水・衛生の問題」や、団体への認知を日本国内で高めることを目的に、団体の活動を語れるスピーカーを養成していく。このような対面広報での基盤を確立していくことは重要であり、評価できるポイントである。
団体概要
1) 設立(開設)年
2012年(法人格を取得した年: 2013年)
2) 設立目的
ウォーターエイドは、世界の最も貧困なコミュニティ、開発から取り残されているコミュニティに、安全な水と衛生を届けることを目的に1981年にロンドンで設立されたNGOです。「すべての人々が安全な水と衛生を利用できる世界」をビジョンに掲げ、さらに支援を拡大するために、2013年、日本法人が設立されました。
3) 活動内容
世界では、現在も約6億5000万人の人々が安全な水を、約23億人の人々が適切な衛生設備を使うことができない状況で生活しています。さらに、不適切な水と衛生による下痢が原因で、1日約900人の子供たちが命を落としています。
2030年までにこれらの数字を0にし、すべての人々がすべての場所で安全な水と衛生設備を使うことができるよう、安全な水を得るための設備や衛生的なトイレを供給、また、教育によって、人々の衛生に対する意識を改善することで、世界で最も貧しい地域で生きる人々の生活を変えていくことを目指し活動を行っています。また支援活動の効果を最大化するために、現地のパートナー(現地NGO、現地政府など)とともに活動し、また、政府など政策決定機関に対しての政策提言等の働きかけにも取り組んでいます。
4) 活動地域
ブルキナファソ、ガーナ、マリ、ニジェール、リベリア、ナイジェリア、シエラレオネ、マダガスカル、マラウイ、モザンビーク、ザンビア、レソト、スワジランド、エチオピア、タンザニア、ウガンダ、ケニア、ルワンダ、南アフリカ共和国、セネガル
5) 有給スタッフ数
3名
6) 会員数
10名
7) ボランティア数
30名
8) 財政規模(年間経常収入)
19,582,189円
9) HPアドレス
助成事業名 |
貧しくて危険なだけではない!~「ニジェール物語の世界展」開催で美しいニジェールの姿をアーティスティックに訴えかける |
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団体名 |
一般社団法人 コモン・ニジェール |
代表者 |
代表理事 福田 英子 |
推薦理由
助成一年目はホームページやリーフレットの改訂、更新などを行い、その過程で課題にも気づき、早めの対応などに努めていただいた。本団体の特徴は、ニジェールという国に絞り、茨城県や守谷市(団体所在地)と連携しながら活動をしている点であるが、今回はニジェールの新たな一面を紹介することに注力し、東京、茨城での展示会の実施などに取り組む予定。
今後の課題は人材育成であると感じており、2016年は団体のマネジメントにも期待する。
(2年目 継続支援団体)
団体概要
1) 設立(開設)年
2009年
2) 設立目的
過去30年以上の間、日本はニジェールからウランを輸入しており、東日本大震災までは日本の電力の24時間分の1時間はニジェール産ウランによりまかなわれていたといわれています。しかしながら、ニジェール共和国の日本での認知度は極めて低いのが現状です。2011年国連人間開発指数では187カ国中186位、2009年は最下位であったこの国の存在と、その日本との歴史的なつながりについて、日本国内での認知度を向上させるとともに、ニジェールの子供たちを支援していくことで、少しでも恩返しをしたいとの思いで当団体は設立されました。海に囲まれた島国である日本で、遠いアフリカの海のない砂漠の国のことを考えるということは、実は自分達のことを知ることでもあります。ニジェールを理解し支援していくことで、日本の皆様にも日本の将来を模索するきっかけとなると信じ活動しています。
3) 活動内容
ニジェール共和国の自然、歴史、文化、民族などを日本国内に紹介する活動、ならびに同国への支援活動を行っています。
●「ニジェールキャラバンinジャパン」:ニジェールを紹介する写真展と講演会を日本各地で行っています。2011年~継続中。
●「電気のお返しは電気で」:当法人を通じてソーラーランタンが6台販売されると、1台をニジェールに贈るという取り組みとして始まり、これまでに25台を現地に送りました。2014年3月には、”ソーラーランタン10万台プロジェクト”の一環としてパナソニックよりご寄贈いただいた200セットを現地に届けました。
●「寺子屋プロジェクト」:2014年3月にランタンを寄贈した村の非就学の子どもを対象に識字率向上を目指す寺子屋を、2015年春、ニアメ郊外のクオラ・テギ村(Koira Tegui)に開設しました。カリキュラム策定や生徒の習熟度評価にあたっては、ニジェール教育省のAlphabetisationプログラム(簡単な読み書きを進めて行く方針)と協力しています。
●このほか、ファンドレイジングのために物販やチャリティーイベントの開催を行っています。
4) 活動地域(アフリカ国内のみ)
ニジェール共和国
5) 有給スタッフ数
1名
6) 会員数
123名
7) ボランティア数
22名
8) 財政規模(年間経常収入)
2,795,920円
9) HPアドレス
助成事業名 |
定期的な対面イベントの実施による支援者の獲得と関係構築および当会スマートフォン用サイトの開設 |
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団体名 |
公益社団法人 日本国際民間協力会(NICCO) |
代表者 |
理事長 小野 了代 |
推薦理由
アフリカ諸国への支援において、衛生(sanitation)に取り組むことは非常に重要である。本団体はマラウイにおいて「エコサントイレ」の定着をはかり成果を出している。その成果をケニアでも横展開し始めている。これまではこのエコサントイレの広報発信強化を進めてきたが、今年は、特にスマートフォンを活用しての情報拡散を行う。これまで学んだアプローチ方法などをフルに活用した成果の最大化に期待する。
(3年目 継続支援団体)
団体概要
1) 設立(開設)年
創設:1979年、社団法人設立:1993年、公益社団法人移行:2010年
2) 設立目的
地球規模の視野に立ち、途上国の貧困層の人々と現場でともに生活しながら、人々の経済的・精神的な「自立」を図るプロジェクトを展開することで、環境保全、地域の平和及び世界平和の実現に貢献する。活動に際しては、特定の人種、宗教や政治思想には一切関与せず、徹底した人道主義に基づいて、貧困、災害、紛争地域で支援を展開する。
3) 活動内容
1979年の設立以来、世界21か国で(1)緊急災害・人道支援、(2)環境に配慮した自立支援、(3)人材育成に取り組んできた。現在は、ケニア、パレスチナ、ヨルダン、イラン、アフガニスタン、ミャンマー、フィリピンに加え、国内では東日本大震災被災地(宮城県、岩手県)と滋賀県にて活動を行っている。アフリカでは、エコサントイレの普及、収入創出、安全な水へのアクセス、植林と改良かまどの導入、女性の地位向上等によって、総合的な村落開発のモデル構築を行う。
4) 活動地域(アフリカ国内のみ)
ケニア
5) 有給スタッフ数
88名(国内日本人スタッフ14名、海外日本人スタッフ14名、海外現地スタッフ60名)
6) 会員数
正会員:149名、8団体 賛助会員:329名、9団体
7) ボランティア数
約70名(国内インターン20名、ボランティア約50名)
8) 財政規模(年間経常収入)
609,636,803円
9) HPアドレス
助成事業名 |
伝達ではなく対話を! |
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団体名 |
認定特定非営利活動法人 HANDS |
代表者 |
代表理事 中村 安秀 |
推薦理由
すべての人が“健康的に生きる”ために必要な保健医療の仕組みづくりと人づくりに取り組む団体である。アフリカ諸国の人々が直面する課題を、より身近に感じることができる対話型セミナーを日本国内5箇所で実施する。
参加人数の面から、より一層の影響力拡大に向けて実施方法に改善の余地は感じられるものの、真摯に取り組み成長を試みる団体の姿勢は重要であり、セミナーによる波及効果に期待する。
団体概要
1) 設立(開設)年
2000年1月20日
2) 設立目的
HANDSは国際的な保健医療協力を通して、世界の人びとが自らの健康を守ることができる社会の実現をめざすNPOとして設立されました。
3) 活動内容
世界のすべての人が“健康的に生きる”ために必要な保健医療の仕組みづくりと人づくりに取り組んでいます。住民が自らのちからで病気やリスクを予防し自らの健康を守る仕組み、そして行政が住民の健康の守り役となり必要で良質な保健医療サービスを提供する仕組みを作り、村の住民などの保健ボランティアや、保健医療施設で働くスタッフ、行政職員など仕組みに携わる人材の育成を行います。
ケニアでは現在、保健医療施設から離れた地域で、住民から選ばれた保健ボランティアの育成・組織づくりをしています。将来HANDSが去ったあとも、仕組みが残るよう、ケニア保健省の方針をもとに、ケリチョー郡行政と一緒に活動をしています。
また、HANDSが得た経験や知見を日本の市民社会や次世代を担う専門人材へと伝えるための国内の活動も行っています。
4) 活動地域(アフリカ国内のみ)
ケニア・ケリチョー郡
5) 有給スタッフ数
国内 10名(常勤9名、非常勤1名)
海外(フィールドスタッフ) 10名(常勤)
6) 会員数
149名
7) ボランティア数
40名
8) 財政規模(年間経常収入)
232,170,279円
9) HPアドレス
助成事業名 |
「Fashion Passion Innovation!」 |
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団体名 |
特定非営利活動法人 リボーン・京都 |
代表者 |
理事長 小玉 昌代 |
推薦理由
今回で助成3年目となる。2年間の広報成果は大きく、本団体の使命であるファッションで途上国の女性のエンパワーメントを促進することに繋がっている。
日本国内での人材育成については当初より懸念事項であり、ホームページレビュー閲覧数のアップや会員数の増加に伴い、管理体制を含め早急に対応すべき課題である。今回の助成は広報人材確保のための費用であり、どのように育成をし、団体としてノウハウ、情報を蓄積していくかが先駆的な取組みとなるはずなので、今後はその知見を他団体へも繋げてほしい。
(3年目 継続支援団体)
団体概要
1) 設立(開設)年
1979年(法人格を取得した年:2002年)
2) 設立目的
開発途上国の生活困窮者に対して洋裁等の職業訓練を行い、彼(女)らの経済的自立の促進を図り、もって貧困の撲滅と平和の構築に寄与することを目的とする。
3) 活動内容
日本全国から寄贈された着物地を活用し、主に洋裁の技術指導を通じて途上国の女性と若者の精神的経済的自立を支援しています。
1979年に発足して以来、日本を含め、ラオス、ヨルダンなど述べ7カ国で洋裁指導を行ってきました。訓練生や訓練卒業生が製作した作品、商品は、日本やアメリカなどで展示販売し、市場での評価確認とその結果の作品への反映、及び販売から得た収益を訓練生の仕立金や活動資金として活用しています。
2013年7月より、8カ国目となるルワンダ共和国での「高度な洋裁技術習得によるライフ・エンパワーメント・プロジェクト」 (外務省日本NGO連携無償資金協力)を開始致しました。現在、首都キガリ唯一の公立職業訓練センターに高度な洋裁技術習得訓練コースを開設し、16~35才の若年貧困層(主に女性)を対象に実施中です。 ルワンダ国内における国際機関やNGOレベルでの洋裁訓練としては初となる電動工業ミシン投入による日本人とルワンダ人洋裁専門家協働によるハイレベルな技術訓練を行っています。
4) 活動地域(アフリカ国内のみ)
ルワンダ共和国
5) 有給スタッフ数
常勤有給:3人、非常勤有給:14人(うち12名は海外)
6) 会員数
正会員:52人、賛助会員:69人
7) ボランティア数
ボランティア会員:3人
正会員・ボランティア会員でもある方が活動している数:24人
8) 財政規模(年間経常収入)
34,701,304円
9) HPアドレス