Panasonic NPOサポート ファンド【アフリカ分野】

講評(2016年)

日本からはとにかく「遠い」と言われるアフリカ大陸ですが、その距離を縮めるための取り組みは、様々に行われています。「Panasonic NPOサポート ファンド for アフリカ」もその一つ、日本で唯一の、アフリカで活動するNGOのためのユニークなファンドとして、すでに6年目を迎えています。

アフリカについて取り組む日本のNGOは小さなものから大きなものまで合計100団体以上、アフリカで事業を展開している団体も40以上あります。しかし、多くの団体は広報力の不足のため、自分たちの活動を社会にうまく伝えられずにいます。こうした団体の広報基盤を強化し、アフリカでのNGOの活動をもっと日本に伝えよう、という趣旨で、このファンドは始まりました。それ以降、多くの団体がこのファンドによって広報力の強化を果たしています。

今回、Panasonic NPOサポート ファンド for アフリカには、合計10団体からの応募をいただき、選考委員会の審査を経て、5団体が採択されました。このうち、コモン・ニジェール、NICCO、リボーン・京都の3団体は以前からの継続支援となります。HANDS、ウォーターエイドの2団体については、今回から新たに支援開始となります。

このファンドの特徴は、地方からアフリカを支援する団体も多く助成対象になっているということです。私も選考委員をしていて、地方からこんなに多くの団体が直接、アフリカを支援しているということにいつも感動を覚えてきました。
今回も、茨城県1、京都府2、東京都2ということで、結果として地方の団体の頑張りを象徴する形となりました。私たちとしては、これからも、日本すみずみからアフリカを支援する団体を応援していきたいと考えています。

来年は、日本が主導するアフリカ開発のイニシアティブである「TICAD」(アフリカ開発会議)が、その歴史上初めて、アフリカで本会議(TICAD VI)を開催します。アフリカは様々な課題を抱えつつも、その自立と発展に向けてなんとか前進し続けています。本ファンドのサポートによって、アフリカに関わる日本の多くの団体が広報力を強化し、より多くの日本の人々がアフリカの魅力とその課題を知り、取り組みの輪を広げられることを願っています。

アフリカ分野 選考委員長
(特活)アフリカ日本協議会 稲場 雅紀