子どもたちから届いた喜びの声~
「家で宿題ができるようになった」

2022年6月22日

ソーラーランタンを受け取ったムクンブル地域の母親と子どもたち ©World Vision

あかりや電気がないことで貧困から抜け出せない無電化地域の方々に“あかり”を届ける「無電化地域の未来を照らすプロジェクト~LIGHT UP THE FUTURE~」。パナソニックグループでは、2013年から2018年まで「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を通じて、アジアやアフリカなどの国・地域30か国に10万台以上のソーラーランタンを届けてきました。しかし、いまだ無電化地域に暮らす人々は8億人以上存在すると言われています。そこで、さらに寄贈の輪を広げ、皆さまと一緒にあかりを届ける活動「みんなで ”AKARI”アクション」を2018年より開始しました。今回は、2021年7月にソーラーランタンをお届けしたタンザニア連合共和国から喜びの声が届きました。

ランタンを受け取ったムキンガ地域の子どもたち ©World Vision

寄贈先は、タンザニア北西部タンガ州の6つの地域。タンザニアの国民一人あたりのGNI(国民総所得)は1,080USDであり、全国民の49%以上が一日1.9ドル未満で暮らしています。タンガ州では住民の多くが農業や牧畜で生計を立てており、一部に漁業や小規模ビジネスに従事している住民もいます。国内では比較的裕福な州ではあるものの、州都タンガと他の地域での格差が目立っています。パナソニックでは、特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパンと協働で、子どもがいる家庭を中心にソーラーランタン1,091台を寄贈しました。

ランタンを使って勉強する アワディ君(11歳) ©World Vision

寄贈した地域では電力インフラが整っておらず、以前はほとんどの家庭で灯油ランプを使用していました。そのため、灯油ランプから出る煙による健康への悪影響、灯油代による家計の圧迫といった問題を抱えていました。中には灯油代を支払うことさえ困難な家庭もあり、子どもたちは家で勉強や学校の宿題をすることができず、これが成績低下の一因となっていると言われていました。ソーラーランタン寄贈後は、①灯油が不要となったことで、1家庭当たり1か月に8USDの節約、②主に女性が夕方以降に食べ物の販売などによる収入確保、③子どもたちが夕方以降に自宅で勉強することによる成績向上、④煙による健康へのリスク軽減、といった成果を挙げることができました。

また、電気がない診療所では、夜間の診療に対応することができていませんでしたが、ソーラーランタンを活用することで、配布後8カ月で夜間の出産など15件の急患に対応することができた診療所もありました。

【受益者の声】

ラマダニ君(9歳)

©World Vision

「ソーラーランタンをもらえてとても嬉しいです。以前は家の手伝いをしている間に暗くなってしまい、明かりもないので家では勉強ができませんでした。でも今では近所の同級生も僕の家に集まって、一緒に宿題をしたり勉強を教え合ったりしています。次の定期テストで1番になることが今の目標です」

ファラジ君(7歳)と母親のハルナさん

©World Vision

ファラジ君「今までは早くにご飯を済ませて、暗くなってからは寝るだけでした。宿題ができず、学校に行くのが不安でした。でも今はソーラーランタンのおかげで宿題ができるようになり、生活も大きく変わっています」
ハルナさん「今までは1日に1,500シリング(約0.5USD)をロウソク代に使っていました。収入が少ない我が家にとっては大きな支出です。今はランタンのおかげでロウソク代を節約することができ、とても助かっています」

協力団体 : 特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン

キリスト教精神に基づき、貧困や紛争、自然災害等により困難な状況で生きる子どもたちのために活動する国際NGO。国連経済社会理事会に公認・登録された、約100カ国で活動するワールド・ビジョンの日本事務所。詳しくは:https://www.worldvision.jp

「みんなで”AKARI”アクション」は使い終えた本・CD・DVD・おもちゃなどをリサイクル頂くことで、どなたでも無電化地域にあかりを届けることができます。皆さまの行動が世界の誰かの未来を照らすことに繋がります。あかりを無電化地域に届ける活動に、ぜひご参加ください。

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