2018年(平成30年)

創業100周年を迎える

3月9日、「みなさまと共に歩んだ100年の感謝」をテーマにした新聞広告を、全国60紙に一斉に掲載した。47都道府県ごとに縁のある松下幸之助のエピソードや、当社寄贈・納入案件などを紹介した。

3月9日、「みなさまと共に歩んだ100年の感謝」をテーマにした新聞広告を、全国60紙に一斉に掲載した。
47都道府県ごとに縁のある松下幸之助のエピソードや、当社寄贈・納入案件などを紹介した。

当社は2018年、創業100周年を迎えた。

1918年3月7日、「松下電気器具製作所」として、松下幸之助とその妻むめの、そしてむめのの義弟で、後の三洋電機創業者の井植歳男の3人でスタートした当社は、お客様の暮らしの向上と社会の発展に貢献することを目指して歴史を重ね、グローバルに、幅広い領域で事業を展開するに至った。

そして100周年の節目を迎えた2018年、当社はこれまでの足跡を振り返り、新たな一歩を踏み出すことを示す、さまざまな発信を進めた。1月9日から米国ラスベガスで開催された世界最大規模の家電見本市「2018 International CES」において、当社の歴史と代表的な商品、今後のビジョンを示す展示が行われた。

写真:2018CESで紹介された当社の歴史と松下幸之助の足跡

2018CESで紹介された当社の歴史と松下幸之助の足跡

また創業100周年となる3月7日には、大阪・門真市に「パナソニックミュージアム」がオープン。これは、創業50周年の1968年に建てられた歴史館に代わり、松下幸之助の生涯を巡り、事業観や経営理念を学ぶことができる「松下幸之助歴史館」、旧歴史館をリニューアルし、当社において画期的な歴史的製品を展示する「ものづくりイズム館」などで構成される。オープニングセレモニーに出席した津賀社長は、「この場を通じて、社員全員が創業の理念を共有し、次の100年においても発展を遂げるよう、努力を重ねていく。また地域や社会に開かれた場として、当社が社会と共に歩み発展することの象徴になれば幸いである」と述べ、新たな一歩を踏み出す抱負を述べた。

写真:3月7日にオープンした松下幸之助歴史館

3月7日にオープンした松下幸之助歴史館

松下幸之助は創業50周年を迎えた1968年、社内の記念式典で挨拶に立ち、社員が自主性を持って仕事を進める前提として、経営理念を共有することの大切さを訴えた。続けて「今後の50年、100年を迎えるまで、その方針がくずされずして守り続けられるかという問題」は、「一にかかって(いつにかかって:ひとえにの意)みなさんの責任であると私は思うのであります」と呼びかけた。100周年を迎え、パナソニックグループは創業者・松下幸之助に託されたこの責任をあらためて心に刻み、未来につなげていく。