2016年(平成28年)
新たな事業成長に向けた足場固めに着手
中期計画「CV2015」を一年前倒しで達成した当社は、2015年度を「挑戦の第2幕」と位置づけ、2018年度連結売上高10兆円を目指す売上成長に軸足を移す方針を示した。具体的には5つの事業軸と3つの地域軸を掛け合わせた「5×3のマトリックス」で重点領域を定め、リソースを投入。これにより、さらに2015年度以降で合計1兆円規模の戦略投資を実行し、スペインの自動車部品メーカー、フィコサ社との資本業務提携、アメリカの業務用冷凍・冷蔵ショーケースメーカー、ハスマン社の買収契約などを相次ぎ進めた。しかし2015年度は増益を確保したものの、円高や中国市況の悪化、国内ソーラー事業の落ち込みなどにより減収となり、「売上高10兆円」の旗も降ろす結果に終わった。
しかしこうした中でも、中長期的に利益成長の実現を目指すことを不変として、当社はあらためて2016年度を「成長への足場固めの年」と位置づけた。そして高成長が期待される「海外戦略地域における家電」、「住宅」、「車載」などに対する戦略投資を継続し、あわせてBtoB事業においても、勝つためのビジネスモデルを目指し、4つのカンパニー横断で強化を進めた。