無電化地域ソリューション​

ミャンマーの国旗 ミャンマー活動レポート

ソーラーストレージの貸出や​
アイスバー販売に挑戦

ベービンセンナ村の住民25人で結成された村落開発委員会が主体となって、村の各世帯にソーラーストレージを貸し出したり、学校の敷地内でアイスバーを作り生徒たちに販売する取り組みを始めました。これらの活動で得た収入は、PSSのバッテリー交換費用の積み立てをはじめ、優秀な生徒の表彰や、学校で必要な教材・機材の購入、図書館活動などに活かしていきます。(2018年11月)

写真:ソーラーストレージの使用時の様子

希望する世帯にソーラーストレージを貸し出し、徴収したリース代から収入を得る取り組みを始めました。これまでに集まった額は8ヶ月で約280万チャット(約20万円)。400世帯が暮らす村で、数ヶ月ごとに対象地域を変えながら活動を続けていくことで、継続した収入創出の仕組みづくりを目指します。

ソーラーストレージを借りたご家庭からは喜びの声が次々と上がっています。ディーゼル発電機の代わりに使えるため「燃料代が減った」「発電の音が静かになって嬉しい」、電気を使わずに暮らしていたご家庭からは「あかりが灯るのが嬉しくて子どもたちが本を読むようになった」「売り物のゴザを夜に作ることができた」など。村のくらしの中に、少しずつではあるけれど確実に、電気のチカラが広がり始めています。

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乾季が始まる11月から、PSSで発電した電気を使ってアイスバーを作り、学校の敷地内で販売を始めました。乾季がとても暑く、アイスの消費量が上がるミャンマーならではの取り組みです。ジュースやコーヒーを凍らせてアイスバーを作る冷凍庫は、村落開発委員会が地域住民から募金を集めて購入しました。味はコーヒー、いちご、メロンの3種類で、とても美味。見込まれる年間収入は約140万チャット(約10万円)です。さらに収支管理表の作成による、維持管理や状況把握の意識づけも行っています。
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村落開発委員会は、2016年にれんげ国際ボランティア会(ARTIC)の支援で学校を設立する際に結成され、住民からの募金の管理、建設資材の搬入・管理、机や椅子の製作資金の管理など、学校建設を通じて様々な経験を積み重ねてきました。建設が終わった現在は、同校の寮の運営に携わっています。25人のメンバー全員が「コミュニティをより良くしたい」という志を持って活動しており、住民から厚い信頼が寄せられています。

※ここでご紹介しているパワーサプライステーション(パワーサプライコンテナ)は、2019年3月をもって生産終了しております。​
販売および寄贈は現在は受けつけておりません。ご了承ください。

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