パナソニックグループでは、2013年から2018年まで「ソーラーランタン10万台プロジェクト」を通じて、アジアやアフリカなど30の国と地域に10万台以上のソーラーランタンを届けてきました。ベトナムでもこれまでに4回にわたり、300台近くのソーラーランタンを寄贈しました。しかし、いまだ無電化地域で困難な暮らしをしている方がいます。そこで引き続き「無電化地域の未来を照らすプロジェクト~LIGHT UP THE FUTURE」として、あかりや電気を無電化地域に届け、「教育」「健康」「収入向上」の機会を創出することで、貧困のない社会づくりを支援しています。
8月9日、パナソニック ベトナム(PV)は遠隔地へ太陽光を届ける活動において豊富な経験を持つローカルNGO「Frogsleap Foundation」の協力を得て、クアンナム(Quang Nam)省ナムチャミ(Nam Tra My)地区に住む子どもたちや家族らに330台のソーラーランタンを寄贈しました。クアンナム省ナムチャミ地区はベトナム中部の山岳地帯に位置し、送電網へのアクセスが制限され貧困世帯の割合が高い地区です。ベトナム中部最大の都市ダナンから170kmもの山道を超えて訪れました。遠隔地にも関わらず、この活動には20人ものZ世代のボランティアに参加いただきました。
寄贈式では、ナムチャミ地区の首長や寄贈地域の代表らをお招きし、さらに受益者を代表して15名の村人を招待して行いました。パナソニックを代表してPVの丸川社長が、「パナソニックはあらゆる事業活動において社会に貢献するという使命を常に掲げてきました。ベトナムにおいては、ベトナム国民の健康と今後50年のベトナムの持続可能な発展にさらに貢献するという強い決意を持っています。このLIGHT UP THE FUTUREプロジェクトでも、地元の人々の生活水準の向上に貢献し、特に子どもたちに夜間でもより良い学習環境を提供できるように支援したい。」と挨拶を行い、村の方々に直接ソーラーランタンを手渡しました。
寄贈地域を代表して、Tra Vinh地域の長であるThuong氏から「パナソニックのこの活動は送電網にアクセスできずに人々の生活が困難に陥っている私たちのような山岳地域にとって大きな意味を持ちました。寄贈されたソーラーランタンにより、少数民族の生活環境を明るくするとともに、子どもたちに勉強の機会を増やしてあげることができます。」と感謝の言葉をいただきました。
午後にはナムチャミ地区内のTra Cang地域に移動し、Z世代のボランティアらが村の方々にソーラーランタンを手渡し、ランタンの使い方を説明しました。また、100人以上の地元の子どもたちを招いて環境をテーマにした授業を行い、子どもたちにとって楽しく有意義な時間となりました。活動に参加したボランティアのHaiさんは、「このボランティアプログラムに参加し、コミュニティに価値や貢献をもたらたすために展開している活動についての話を聞き、とても刺激を受けました。LIGHT UP THE FUTUREプログラムの中で、他のボランティアのメンバーとも繋がることができ、モチベーションが高まり更なる刺激も受けました。この2日間の活動は短いものでしたが、未来への希望に満ちたインスピレーションを得ることができました。」と話していただきました。
パナソニックグループでは、ソーラーランタンを通じて、若者の心に希望の“あかり”を灯し、可能性に満ちたサステナブルな世界を育むことを目指していきます。
【関連サイト】
Panasonic Newsroom Global (英語)