概要
パナソニック ショウルームでは、制服リニューアルを単なる衣服の刷新ではなく、「自分たちらしい働き方と接客のあり方」を可視化するインクルーシブな共創プロセスとして捉えました。
構想段階から全国の社員を巻き込み、社会・組織・お客様それぞれの視点から多様性・快適性・ブランド性を総合的に捉えた理想像を対話によって言語化。さらに、日々の業務内容や体の動きまで細かく検証しながら、誰もが安心して、そして自分らしく働ける制服の在り方を探求しました。
その結果、「選べる」「動きやすい」「時代に合った信頼感がある」などの要素を兼ね備えた新制服が誕生。働く人の幸せが、お客様の幸せにつながるという思想を、衣服という日常的なタッチポイントを通じて体現したプロジェクトです。
構想段階で対話からインサイトを得る
本プロジェクトは、次期制服リニューアルを単なる衣服刷新の機会ではなく、ショウルームのありたい姿を体現する象徴的な手段と位置づけて始まりました。
構想段階では、社員アンケート(全社601名の声を収集)やワークショップを通じて、社会・組織・顧客の3視点で制服に期待される役割を多角的に整理。特に「全国規模の展示現場における気候・文化・設備による働き方の多様性」や、「妊娠・出産・身体的変化を含むライフステージの違い」など、これまで十分に応えきれていなかった現場のリアルな声に着目しました。
また、「多様なお客様に寄り添うには、まず自分たち自身が心地よく働けることが前提である」という現場からのメッセージが強く共有され、「働く人自身の幸せが、お客様の幸せを生み出す」という理念が構想の起点となりました。
対話を重ねて解決方法をブラッシュアップ
続くコンセプト構築フェーズでは、ワークショップを通じて現場メンバーとともに議論を重ね、「働くどのシーンでもストレスフリーに過ごせる」という組織視点の理想や、「さすがパナソニック」と感じさせる信頼と親しみの両立という顧客視点のニーズを明文化しました。
このプロセスでは、「選べる制服」「メンテナンスが簡単」「身体の変化にも対応」「パナソニックらしさの表現」「気候差への配慮」など、制服の機能性と象徴性の両立を目指してアイデアを抽出。特に、従来型の固定された制服ではなく、TPOや個人の状態に応じた「選択肢があること」自体を尊重する姿勢が全体に一貫していました。
業務シーンの詳細な分解(朝礼・掃除・接客・提案・外出など)も行い、身体の動き・使う道具・一日の流れまでを踏まえて、どのようなシーンでも安心して対応できる設計を目指しました。
解決できているか検証
最終的なユニフォームデザインの選定では、全国規模でのサンプル着用体験とアンケート調査を実施し、着用時の快適性、動きやすさ、職種・体型の違いへの対応といった視点を重視し、現場の実態にもっともフィットすると評価されたユニコ社案を採用しました。
検証過程においては、マタニティやパンツスタイル、ヒール以外の靴、ストッキングなしの選択肢など、「これまで“標準”とされていた仕様を問い直す」ことが、あらゆる人の暮らしや価値観に寄り添うための鍵であると再認識されました。
今後は、リニューアルされた制服を起点に、ショウルームにおけるコミュニケーションガイドラインや、インクルーシブな接客研修の刷新も予定されています。制服づくりを通じて得られた「対話の姿勢」を起点に、さらなる価値創出へとつなげていく構えです。
構想段階で対話からインサイトを得る
本プロジェクトは、次期制服リニューアルを単なる衣服刷新の機会ではなく、ショウルームのありたい姿を体現する象徴的な手段と位置づけて始まりました。
構想段階では、社員アンケート(全社601名の声を収集)やワークショップを通じて、社会・組織・顧客の3視点で制服に期待される役割を多角的に整理。特に「全国規模の展示現場における気候・文化・設備による働き方の多様性」や、「妊娠・出産・身体的変化を含むライフステージの違い」など、これまで十分に応えきれていなかった現場のリアルな声に着目しました。
また、「多様なお客様に寄り添うには、まず自分たち自身が心地よく働けることが前提である」という現場からのメッセージが強く共有され、「働く人自身の幸せが、お客様の幸せを生み出す」という理念が構想の起点となりました。
対話を重ねて解決方法をブラッシュアップ
続くコンセプト構築フェーズでは、ワークショップを通じて現場メンバーとともに議論を重ね、「働くどのシーンでもストレスフリーに過ごせる」という組織視点の理想や、「さすがパナソニック」と感じさせる信頼と親しみの両立という顧客視点のニーズを明文化しました。
このプロセスでは、「選べる制服」「メンテナンスが簡単」「身体の変化にも対応」「パナソニックらしさの表現」「気候差への配慮」など、制服の機能性と象徴性の両立を目指してアイデアを抽出。特に、従来型の固定された制服ではなく、TPOや個人の状態に応じた「選択肢があること」自体を尊重する姿勢が全体に一貫していました。
業務シーンの詳細な分解(朝礼・掃除・接客・提案・外出など)も行い、身体の動き・使う道具・一日の流れまでを踏まえて、どのようなシーンでも安心して対応できる設計を目指しました。
解決できているか検証
最終的なユニフォームデザインの選定では、全国規模でのサンプル着用体験とアンケート調査を実施し、着用時の快適性、動きやすさ、職種・体型の違いへの対応といった視点を重視し、現場の実態にもっともフィットすると評価されたユニコ社案を採用しました。
検証過程においては、マタニティやパンツスタイル、ヒール以外の靴、ストッキングなしの選択肢など、「これまで“標準”とされていた仕様を問い直す」ことが、あらゆる人の暮らしや価値観に寄り添うための鍵であると再認識されました。
今後は、リニューアルされた制服を起点に、ショウルームにおけるコミュニケーションガイドラインや、インクルーシブな接客研修の刷新も予定されています。制服づくりを通じて得られた「対話の姿勢」を起点に、さらなる価値創出へとつなげていく構えです。
※障害の漢字表記に関して:スムーズな読み上げを実現するために、障害という単語を漢字で表記しています。