後援:文部科学省 国連広報センター 日本ユネスコ国内委員会 全国市町村教育委員会連合会 全国高等学校メディア教育研究協議会
「手 (HANDS)」
福岡県
福津市立福間小学校
My True Heart
沖縄県
昭和薬科大学附属高等学校
南島の光と影
東京都
小笠原ライオンズクラブ
ザ・チャレンジド
~違うけど同じ~
福島県
いわき市立勿来第一中学校
Stop the war
~目を背けてはならない事実~
神奈川県
森村学園 初等部
知っていますか?
パラリンピック
東京都
桐朋女子中学校
Baton to the Future
~未来へのバトン~
大阪府
追手門学院小学校
MONKEY
沖縄県
昭和薬科大学附属中学校
できっこないからやらなくちゃ
熊本県
人吉市立中原小学校
今年度審査した作品は、何を伝えるか、誰が出演してどう演ずるか、どのようにストーリーを展開するか、どこに焦点をあてるか、音楽がそれらをどう支えるかがよく計画されていると感じました。
また、感情や気持ちの変化を伝えるためにクローズアップとロングを切り替えたり、白黒映像とカラー映像を切り替えたりするようなテクニックもうまく用いられていました。
そのため、メッセージがとてもうまく伝わるニュース番組に仕上がっていました。基本と言えば基本ですが、それを大事にすることについての共通認識が広がってきたのかなと思います。
関西大学 総合情報学部 教授
黒上 晴夫 氏
今年は、高校生部門スタートや、技術ワークショップの影響もあって、大きな変化を感じた年となりました。具体的には「従来の優秀校の作風」と、そうではない新しい作風の秀作がステージに乗った事で、幅が広がった豊かさを感じられたのです。特にグローバル審査では「日本ならではの真面目さ」が良い面もそうでない面も含め今までの日本校の特徴になっていましたが、世界の受賞作傾向に引きずられる事なく、率直で新鮮な表現が出て来たように感じました。その発想を支える技術面がしっかりしてきたのは顕著で、これはKWN事務局が熱心に行った技術指導ワークショップの影響と言えます。実際指導にあたった先生方からの報告を聴いても、学生や指導教員と長期間にわたり交流を深めた事で作品に反映された新しく嬉しい成果です。
また、数年前から行われている「次世代クリエイター審査」制度が、作品評価への新しい刺激になりつつあります。これは、東京藝術大学大学院映像研究科の学生達が、みなさんの作品を新世代の視点で行った評価を、採点に反映する制度です。世界の青少年の感じる「現在」を映像作品で表現するKWNのコンテストは、現代の映像社会の先駆的試みともいえます。映像作品の制作を通して、共感できる仲間を日本や世界に増やしてゆけたなら幸いです。
東京藝術大学 大学院 教授
伊藤 有壱 氏
テーマは、パラリンピック、スマホの使い方、戦後70年、自然保護、友人関係など、社会性のあるものが多く、今のこどもたちが置かれている状況や考えがよく分かりました。
ことしの特徴として、音声情報(=ナレーション)と文字情報(=スーパー)の組み合わせが上手な作品が多いと感じました。いま放送の世界では、"わかりやすさ"を求められていて、ニュースや情報番組、ドキュメンタリーでも文字スーパーを出すことが増えています。ナレーションと合っていると効果的ですが、ナレーションや映像の内容と合っていないとへんな感じがするので、"ちょうど良い"という加減が難しいと思います。是非、何度も試写をして、その辺の工夫も考えてみてください。私は報道の人間ですが、報道に限らずあらゆる映像表現は、「ねぇ聞いて聞いて!こんなおもしろいことがあるの」という"伝えたい心"だといつも思っています。皆さんも、「これを伝えたい!」という思いを大事にしつつ、新たな映像表現にチャレンジしてください。期待しています。
NHK(日本放送協会)
経済部 副部長
飯田 香織 氏
ある一枚の写真が、ある映像の断片が、よのなかを変えることがあります。今回の作品たちにも、現実を切り取るムービー作品ならではの、素晴らしい一瞬がたくさん記録されていました。
例えば、いままでできなかった跳び箱を飛べるようになった瞬間の表情。フィクション仕立ての作品でも、そこに写っている子供たちの表情はかけがえのない一瞬です。
私の仕事は雑誌づくりですが、文章での表現とはまたちがう、映像の持つ力をあらためて実感しました。今回が2回目の参加となりましたが、前回以上の優秀な作品ぞろいで、とても楽しく、かつ甲乙をつけるのが悩ましい審査でした。子供らしいストレートな「思い」を大切に、さらに作品づくりを楽しんでいただけたらと思います。
プレジデント社
プレジデントファミリー編集部
編集長
中村 亮 氏
映像作品制作のテクニックが上がっている様に思います。参加校が継続して応募してくださるせいもあり、ただ一生懸命撮っていたものからどのように見せれば観る者の興味をひき、伝えたいことを効果的に伝えられるかを織り込んだ表現のレベルにきていると感じます。
受賞校はレポート、ドラマともに細部まで気を配ってつくられていて感心します。特にドラマを作った学校で、演出という仕事の形跡がみられ驚きました。ストーリーの語り方、演者のキャラクター作りに個性がくっきりと見え、監督のもとにキャスト、スタッフが力を尽くした結果だろうと思われます。撮影については、光、色、カメラの動き、サイズ構成を意識したワークがみられ、撮影者の感受性の高さを感じました。
日本撮影監督協会所属
撮影監督
大沢 佳子 氏
関西大学
総合情報学部
教授
黒上 晴夫 氏
メディアを活用した授業デザインやカリキュラム開発、「学び」に関するシステムや評価法などについて実践的な研究を行っている。2003年KWN日本の立ち上げ時より映像指導等に深く携わり支援をいただく。
東京藝術大学
大学院
教授
伊藤 有壱 氏
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。日本アニメーション協会理事 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授 大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授クレイアニメーター、CMディレクターとしても活躍。
NHK(日本放送協会)
経済部
副部長
飯田 香織 氏
報道局経済部記者となり2004年から4年間、ワシントン特派員。2010年から4年間、「Bizスポ」「Bizプラス」「Biz+サンデー」のキャスターとして経済報道の最前線に。内外の要人のインタビュー多数。
プレジデント社
プレジデントファミリー編集部
編集長
中村 亮 氏
創刊以来「プレジデントファミリー」を担当。小学生、中学生を取り巻く世界をウオッチし続けているのがプレジデントファミリーの強み。
日本撮影監督協会所属
撮影監督
大沢 佳子 氏
大学卒業後、フリーの撮影助手として映画やテレビCF等で活動。2003年に独立し、現在はフリーの映画カメラマン。代表作「ウォーターボーイズ」等多数。
パナソニック(株)
ブランドコミュニケーション本部
CSR・社会文化部 部長
福田 里香 氏
入社以降、人事・労政部門にて、パナソニックグループの賃金体系など人事処遇制度の企画・運営に携わる。2010年からは、東京の渉外部門で人事・総務業務を担当。2014年5月よりCSR・社会文化部 部長を務める。