表彰式は、2018年3月5日(日)にパナソニックセンター東京で実施しました。今年度は小学生部門18作品、中学生・高校生部門57作品、両部門併せて75作品が寄せられました。厳正な審査の結果、小学生部門で4作品、中学生・高校生部門で4作品の入賞(部門賞)と、KWN特別賞3作品、次世代クリエイター特別賞1作品、佳作11作品が選出されました。その中から、最優秀作品賞は、熊本県荒尾市立桜山小学校「感情」と、埼玉県立小川高等学校「久しぶり、元気だった?私は・・・」に決定しました。熊本県荒尾市立桜山小学校は2年連続の入賞(最優秀作品賞は初受賞)、埼玉県立小川高等学校は今年度初参加、初受賞となります。
また今年は日本コンテスト開催15周年にあたり、従業員が投票する「パナソニック社員賞」を新たに新設し、2作品が受賞いたしました。
各部門の最優秀作品賞ならびに各受賞作品の動画を公開しましたのでご覧ください。
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感情
熊本県 荒尾市立桜山小学校
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久しぶり、元気だった?私は・・・
埼玉県 県立小川高等学校
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「ダッシュ!!」
神奈川県 横浜国立大学附属鎌倉小学校
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グッド・バイ・ユアサイド
大阪府 府立茨木高等学校
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未来に、咲け -桜とSAKURA-
神奈川県 森村学園初等部
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step by step.
福島県 県立磐城高等学校
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出会い ~楽しかった思い出~
和歌山県 和歌山市立有功東小学校
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ボーダーライン
福島県 いわき市立平第三中学校
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CYCLE OF LIFE
茨城県 INSTITUTO EDUCARE
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connect
東京都 都立 立川ろう学校
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Starting Line with Hope
東京都 国際高等学院原宿校
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今年度は、とても印象に残る作品が集まったと思います。気づいたのは、記録からメッセージへの転換です。自分たちの活動の記録をつなげて作品を作ることはとても大事です。しかし、一方で作品を生み出すためには、どのようなメッセージをこめるかもとても大事です。今回は、年齢に合わせたメッセージが伝わってくる作品が多いとも思いました。小学校の作品はややストレートに、高校生の作品は多少斜めの視点から減少をとらえて、伝えたいことが絞られていたように思います。そして、活動をもとにして生まれた伝えたいメッセージをコアにして、それをよりよく伝えるためのストーリーを構成し、各シーンの意味がクリアになるような場面転換のショットをはさむなどの工夫が、どの作品にもみられました。また、音楽も場面にマッチするようにうまくつけられていると感じました。昨年度も書いたのですが、「映像で表現するということの意味」が、みなさんのイメージに「納得」されて溶け込んでいったということなのだと思います。
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関西大学
総合情報学部 教授
黒上 晴夫 氏
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今年のKWN日本は昨年感じた「手応え」から、KWN自体が大きな変革を迎えつつある事を実感した年です。2016からスタートした「中学・高校部門」は順調に作品レベルが上がり、更に従来より拡張した様々な学校からの応募作品が「特別賞」として参加、予想を超えたハイレベルな作品が競う結果となりました。技術レベルも小学生とは思えない高度で美しい映像を作るチームもあり、もはや年齢や技術レベルで境界線が引けなくなって「映像を自分の言葉にする」力が浸透してきた時代に突入したようです。そんな中での最優秀作品は「災害を経て実感した、作り手達の感情の変化」や「友情に関する自身の葛藤、そして感情爆発から昇華」という内面の深いところに迫った作品が獲得。どちらも「成長」が核になっていて、若い世代ならではのKWNにふさわしいメッセージが人に伝わるものでした。こうした作品から私たちは世代を知り、世界とつながる術を身につけた学生たちが作る未来を垣間見るのです。
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東京藝術大学
大学院 教授
伊藤 有壱 氏
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今回初めて審査員を務めさせていただきましたが、作品ひとつひとつの映像表現の多彩さに何より驚かされました。人物のアップと、引きの映像の組み合わせ、構図の巧みさ、映像の色合いや加工技術、そして効果的な音の入れ込み方や音楽。セリフの音質などにも配慮の行き届いた作品が多かったです。私は放送局に勤務していて、記者・キャスターとしてインタビューをよく撮りますが、みなさんのインタビュー術はなかなかたいしたものです。お友達どうしで撮影しているという利点があるとしても、同じ視線と距離の近さ、自然な笑顔や表情が見るものをひきつけていました。ある意味、うらやましさを感じました(私もああいうインタビューを撮りたい!)SNSはこれまで文字で伝えるのが主流でしたが、これからは写真、そして映像を活用した伝え方に軸足が移ってくるといわれています。日ごろ感じていること、世の中に伝えたいことを映像で表現する、これからの時流のように感じました。
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NHK
おはよう日本
おはBiz キャスター
豊永 博隆 氏
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映像の時代などと言われてはいても、親世代にとっては動画の作成は専門家の仕事という感覚でした。でも今はまったく違うのだなと今回の審査で改めて思いました。小学生部門、中学生・高校生部門ともに強く感じたのは、撮影や編集などの技術にとどまらないその先の段階、「自分たちは何を伝えたいのか」「どう伝えたいのか」を考えて作られているということでした。どの作品も、見る側に訴えかけてくる力がありました。人と人とを隔てる境界線を取り除けないかと実際に復興住宅を訪ねる中学生の表情。ドラマ仕立てで住む町のいいところを紹介する小学生たちの顔。きっと、この映像制作を通じて、自分の何かが変わったという人も多かったのではないでしょうか。
作品を見た私たちも刺激を受けました。動画作成という表現手段を自分のものとしつつある子供たちが、これからどんなことを表現するのか。驚かされるような作品がさらに生まれることを楽しみにしています。
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プレジデント社
プレジデントファミリー編集部
編集長
中村 亮 氏
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KWNの審査員をさせていただくのは今年で2回目ですが、学生の皆さんが自ら考え、工夫を凝らして映像を作っている姿を見ることができて本当に嬉しく思っています。映像を作るという作業は、同時にそれを見る人の気持ちを考える作業でもあると思っています。最近は映像が身近になったせいか、その作業がされないまま世の中に拡散してしまう映像が多くなっています。今回、拝見した作品は全て見る人の気持ちを充分に考えた素晴らしい作品でした。彼らには映像の正しい担い手として大きく羽ばたいて欲しいです。いつか現場でお会いてきたら嬉しいです。
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
株式会社ハット
企画演出部 ディレクター
山口 香 氏
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2012年から表彰式の総合司会などを経て今回初めて審査員の席に座らせていただきました。毎年たくさんの作品を拝見していて、レベルの高さはよく存じ上げていましたが、改めて審査基準に照らしながら作品を見ると、1カット1カット、セリフのひとつに至るまで、行き届いていることがあらためてわかりました。入賞した作品は、その年代でないと作れないものばかりで私自身、新たな視点をいただきました。私は、アナウンサーのお仕事のほかに、学校に行く機会の多い活動をしていますが、子どもたちがチームになって様々な話し合いをしながら気づき、表現するこのコンテストは、これからますます重要性を増すと思います。指導に当たっている先生方も大変ではありますが、子どもたちの大きな成長を感じられたのではないかと思います。賞を取った学校も惜しくも逃した学校も、これからもこのコンテストだけでなく、いろいろなことにチャレンジして成長していってほしいと願っています。
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フリーアナウンサー
きてきて先生プロジェクト代表理事
内閣府知財教育推進委員
香月 よう子 氏
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関西大学
総合情報学部
教授
黒上 晴夫 氏
メディアを活用した授業デザインやカリキュラム開発、「学び」に関するシステムや評価法などについて実践的な研究を行っている。2003年KWN日本の立ち上げ時より映像指導等に深く携わり支援をいただく。

東京藝術大学
大学院
教授
伊藤 有壱 氏
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。日本アニメーション協会理事 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授 大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授クレイアニメーター、CMディレクターとしても活躍。
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NHK報道局
おはよう日本
おはBiz キャスター
豊永 博隆 氏
2000年から経済記者として、経済報道に携わる。旧経団連、旧通産省、財務省、電気業界などの担当記者を歴任した。現在、「おはよう日本」で6時台に経済テーマの解説者として隔週レギュラーを務めている。※本年度より最終審査員に就任
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プレジデント社
プレジデントファミリー編集部
編集長
中村 亮 氏
創刊以来「プレジデントファミリー」を担当。小学生、中学生を取り巻く世界をウオッチし続けているのがプレジデントファミリーの強み。
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株式会社ハット
企画演出部
ディレクター
山口 香 氏
2001年にCM監督としてデビュー。カンヌライオンズ FILM部門ブロンズ、フジサンケイ広告大賞 メディアミックス部門グランプリ。CMだけでなく、キャンペーン映像やド キュメンタリー映像も手掛けている。

・フリーアナウンサー
・きてきて先生プロジェクト代表理事
・内閣府知財教育推進委員
香月 よう子 氏
番組パーソナリティや省庁主催のシンポジウムのコーディネーター、話し方などの講演を行う。また東京都生涯学習審議委員、中野区次世代育成審議会委員などもつとめ、学校地域連携の仕組みを作られている。※本年度より最終審査員に就任

パナソニック(株)
ブランドコミュニケーション本部
CSR・社会文化部 部長
福田 里香 氏
入社以降、人事・労政部門にて、パナソニックグループの賃金体系など人事処遇制度の企画・運営に携わる。2010年からは、東京の渉外部門で人事・総務業務を担当。2014年5月よりCSR・社会文化部 部長を務める。