KWN 日本コンテスト 2018 表彰式
参加校集合写真
小学生部門 最優秀作品賞
神奈川県 森村学園初等部
「シロと風呂敷~風呂敷を世界中に~」
中学生部門 最優秀作品賞
福島県 いわき市立平第三中学校
「Carry that weight」
高校生部門 最優秀作品賞
東京都 都立立川ろう学校
「New friend」
▲2018年3月16日 パナソニック ワンダーラボ大阪(大阪府門真市)で開催された表彰式の模様を映像でご覧いだけます。上記ボタンをクリックしてください。
▲2018年3月16日 パナソニック ワンダーラボ大阪(大阪府門真市)で開催された表彰式の模様を写真でご覧いだけます。上記ボタンをクリックしてください。
表彰式は、2019年3月16日(土)にWonder LAB Osaka(ワンダーラボ大阪)で実施しました。今年度より3部門制に改定され、小学生部門28作品、中学生部門42作品、高校生部門32作品、部門併せて102作品が寄せられました。厳正な審査の結果、小学生部門で4作品、中学生部門3作品・高校生部門で4作品の入賞(部門賞)と、KWN講師特別賞3作品、佳作15作品が選出されました。 その中から、最優秀作品賞は、 神奈川県森村学園初等部「シロと風呂敷~風呂敷を世界中に~」、福島県いわき市立平第三中学校「Carry that weight」、東京都立 立川ろう学校「New friend」に決定しました。
また今年も従業員が投票する「パナソニック社員賞」も選出され、3作品が受賞いたしました。
各部門の最優秀作品賞ならびに各受賞作品の動画を公開しましたのでご覧ください。
シロと風呂敷~風呂敷を世界中に~
制 作: 神奈川県 森村学園初等部
グループ名:3年藤組
Carry that weight
制 作: 福島県 いわき市立平第三中学校
グループ名:キャリア教育推進委員会
New friend
制 作: 東京都立立川ろう学校
グループ名:高3情報系
結~みんなの絆~
制 作: 神奈川県 横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校
グループ名:6年1組撮影班チームA
いじめ ~してはいけないこと できること~
制 作: 熊本県 荒尾市立桜山小学校
グループ名:桜山ビデオクラブ
口永良部 雪はふらぬが 星はふる
作品名: 口永良部 雪はふらぬが 星はふる
制 作: 鹿児島県 口永良部島子ども会
7 years ~大和魂~
制 作: 福島県 相馬郡飯舘村立飯舘中学校
グループ名:飯館中 メディア班
原点
制 作: 兵庫県 神戸市立太山寺中学校
グループ名:神戸市立太山寺中学校 放送部
覚悟
制 作: 福島県立いわき光洋高等学校
グループ名:放送委員会 チーム小宮
山からとれる 海の幸
制 作: 大阪府立茨木高等学校
グループ名:IMG
あと5分で僕たちは。
制 作: 三重県立松阪高等学校
グループ名:松阪高校 放送部
12月25日のボク
制 作: 福島県立いわき光洋高等学校
グループ名:放送委員会 チーム大谷
ぼく at トイレ
制 作: 大阪明星学園明星高等学校
グループ名:放送部
言葉のない優しさ
制 作: 出水市立高尾野中学校
グループ名:高尾野A
惜しくも2018年度の上記受賞を逃した各部門の佳作作品の動画を公開しましたのでご覧ください。
みなさんが作品にこめるメッセージは、単なる思いつきではなくて、しっかり学習をつんで、 そこから生み出されたものだと感じます。テレビを見たり、新聞をよんだり、場合によってはお笑いを視たりするような中で、なんとなく問題意識をもつことはあります。そして、深く考えずに同じような見方をするようになったり、同じ主張をするようになったりすることがあります。でも、それではだめですね。大事なのは、何かのきっかけから気になることをみつけたら、それについて調べたり考えたりして、自分自身の意見や主張をつくり出して行くことです。この KWNのようなニュースをつくる機会は、それをうながしてくれるのだと思います。メッセージを人に訴えること、それはとても大きな責任を引き受けるということでもあります。そのメッセージは妥当なものか、なぜそのようなメッセージを生み出したのか、それは何を根拠としているのか、他の見方や考え方が主張されたときにどうするか、といったことに対する責任です。そのような責任を引き受けるに十分な作品ばかり、見せていただきました。今後の更なる発展を期待しています。
関西大学
総合情報学部 教授
黒上 晴夫 氏
今年から「小学生」「中学生」「高校生」3 部門となった KWN 日本コンテスト。モチーフの見つけ方、映像で何を語りたいか、各々のチームが自分たちの個性により自信を持って取り組んだ印象を受けました。また、小学生部門でアニメーションや合成を意欲的に使った作品が複数選ばれており、これは前年の受賞作品が次の世代に「こんなことやってもいいんだ!」と背中を押してくれた良い例ですね。テーマについてはもっとも身近である学校を舞台とした「カバンの重さ」「インターネットならではのコミュニケーションのズレ」「友情の示し方」から、環境を軸とした「漂着ゴミ問題」「原発事故が残した影響へのリアクション」など実に幅広く、見渡した時に感じる学生達の問題意識は、日本の今を浮かび上がらせています。そんな中、高校生が挑戦した幽霊のコメディ作品や、古き良き地元の名産物復活に淡々と取り組むまっすぐな「若さ」は、映像言語の可能性を楽しく感じさせてくれました。グランプリ作品はフィクションでありながら、ろう学校の学生のリアルが見る者の胸を打つ「ポストドキュメンタリー」とも呼べる静かな力作です。 まさに「多様化」を体感する今回のセレクショ ンでしたが、見せる表現のための技術や演出に、より磨きをかけて次回作に挑戦してほしいと感じました。
東京藝術大学
大学院 教授
伊藤 有壱 氏
今回2回目となる審査を務めさせていただきました。年を追うごとにレベルがあがっていくと、別の審査員の方が話されていましたが、本当に私もそのことを実感します。ことしは構成のユニークさが一段と上がったように感じています。いきなり物語が始まるような構成は何だろう?と目をひきますし、映像のアップから見せていって、何を言うのかを宣言するような構成も効果的でした。何かを伝えたいというメッセージが明確で、そのメッセージに肉付けしていくような構成力はどうしたら身につくのか。感心するばかりです。もうひとつ、特筆すべきこととして撮影、編集技術の素晴らしさがあげられると思います。人やモノへの上手なアップ、インタビューとイメージカットの上手な組み合わせ、見る人を引き込む技はたいしたものだなあと驚いています。カメラの性能も上がっていますが、アップの映像は制作者の思いが表れます。映像にみなさんの伝えたいメッセージがこもっているなと理解しました。
NHK 報道局
経済部 副部長
豊永 博隆 氏
審査を通して、参加したお子さんたちのことをとても羨ましいな、と思いました。チームをつくってみんなで動画作品を作り上げ、それを通して世の中に何かを伝える。そんな経験を小学生や中・高生のうちにできるなんて、なんて贅沢な経験なのでしょうか。ぜひ今後も、ものをつくったり、表現したりする活動を続けてもらえたらと思います。今、文部科学省が、小学校での授業から大学入試まで教育を大きく改革しようといています。変化の多い現代 に活躍するために、知識を覚えるだけではなく、自ら表現したり課題を発見したりする力を養う方向へ教育も変えようというのです。その意味でも、KWN の活動を通して得た力は、これからの社会でいきいきと生きるための土台となるのではないか、と思います。これからもさらなる挑戦をしてください。驚かせてくれるような作品に出会うことを楽しみにして います。
プレジデント社
プレジデントファミリー編集部
編集長
中村 亮 氏
KWNの審査をさせていただくのは今年で 3 度目となりました。何度見ても学生の皆さんがつくる映像には驚かされます。技術的には拙くとも、どこか瑞々しい輝きを帯びているからです。それは羨ましくもあります。なぜならその輝きは、経験を積んで形式や前例を学ぶにつれ、薄れてゆく輝きがだからです。学生の皆さんには今しかつくれない映像をおもいっきり楽しんでつくってほしいです。今年から大きく審査方法が変わりました。その映像が社会に存在する意義を問うような、より本質的なコンテストになったと思います。その分、審査員としての責任も重くなったと思っているので、私自身もより一層、精進していきたいと思っています。
株式会社ハット
企画演出部 ディレクター
山口 香 氏
2012年から表彰式にかかわらせていただき、昨年より審査員をしています。毎年大変なレベルの高い作品が送られてきていますね。ご存じのように今年度は若い人たちによる「炎上動画」がさまざまなところで問題になりました。また、小学生のなりたい職業の上位にユーチューバ―が食い込むだけでなく、小学生でも気軽に動画を発信できる世の中になりました。そんな中、改めてこの KWN の存在が大きくなったなとおもいます。伝えたいことを誰にどのような形で伝えるか。ワンカットワンカットを大切にした作品ばかりがそろいました。また、制作すればそれでいいわけではなく、作品を公にするために、著作権処理をはじめとして様々なことが必要になります。手軽に映像をアップできる今だからこそ学ぶ必要があることばかりです。チームで協力しながら丁寧に地道に作られた作品を拝見しながら、ぜひより多くの学校に参加していただきたいと改めて思いました。
フリーアナウンサー
きてきて先生プロジェクト代表理事
内閣府知財教育推進委員
香月 よう子 氏
「環境」「コミュニケーション」「スポーツ」のいずれか
(KWN日本ローカルテーマ/「SDGs」17の目標項目から選択)
5分以内
「小学生部門」「中学生部門」「高校生部門」
昨年まで「小学生部門」と「中学生・高校生部門」の2部門として日本コンテストを実施してまいりましたが、KWN日本ローカル規定として、本年度より「小学生部門」「中学生部門」「高校生部門」の3部門制とします。
※KWNグローバルコンテストでは部門改訂がありませんので、日本の中学生部門、高校生部門の中から1作品を選び、KWNグローバルコンテストの「中学生・高校生部門」にエントリーをいたします。
- 小学生、中学生、高校生を対象
- 学校内のクラブ、有志、クラス等のグループであること
- 指導できる先生または担当者がいること
- 学校長の承認を得ていること
- 活動報告書と作品の提出ができること
2019年3月16日(土)
Wonder LAB Osaka(ワンダーラボ大阪)
住所:〒571-8501 大阪府門真市大字門真 1006
〈パナソニック (株) 先端研究本部 西門真地区〉
※表彰式の一般見学はできませんので、予めご了承ください。
▲2018年3月4日 パナソニックセンター東京で開催された表彰式の映像
▲2018年3月4日 パナソニックセンター東京で開催された表彰式の写真
関西大学
総合情報学部
教授
黒上 晴夫 氏
メディアを活用した授業デザインやカリキュラム開発、「学び」に関するシステムや評価法などについて実践的な研究を行っている。2003年KWN日本の立ち上げ時より映像指導等に深く携わり支援をいただく。
東京藝術大学
大学院
教授
伊藤 有壱 氏
東京藝術大学美術学部デザイン科卒業。日本アニメーション協会理事 東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻教授 大阪芸術大学キャラクター造形学科客員教授クレイアニメーター、CMディレクターとしても活躍。
NHK 報道局
経済部 副部長
豊永 博隆 氏
2000年から経済記者として、経済報道に携わる。旧経団連、旧通産省、財務省、電気業界などの担当記者を歴任した。現在、「おはよう日本」で6時台に経済テーマの解説者として隔週レギュラーを務めている。
プレジデント社
プレジデントファミリー編集部
編集長
中村 亮 氏
創刊以来「プレジデントファミリー」を担当。小学生、中学生を取り巻く世界をウオッチし続けているのがプレジデントファミリーの強み。
株式会社ハット
企画演出部
ディレクター
山口 香 氏
2001年にCM監督としてデビュー。カンヌライオンズ FILM部門ブロンズ、フジサンケイ広告大賞 メディアミックス部門グランプリ。CMだけでなく、キャンペーン映像やド キュメンタリー映像も手掛けている。
・フリーアナウンサー
・きてきて先生プロジェクト代表理事
・内閣府知財教育推進委員
香月 よう子 氏
番組パーソナリティや省庁主催のシンポジウムのコーディネーター、話し方などの講演を行う。また東京都生涯学習審議委員、中野区次世代育成審議会委員などもつとめ、学校地域連携の仕組みを作られている。
パナソニック(株)
ブランドコミュニケーション本部
CSR・社会文化部 部長
福田 里香 氏
入社以降、人事・労政部門にて、パナソニックグループの賃金体系など人事処遇制度の企画・運営に携わる。2010年からは、東京の渉外部門で人事・総務業務を担当。2014年5月よりCSR・社会文化部 部長を務める。