後援:文部科学省 国連広報センター 日本ユネスコ国内委員会 全国市町村教育委員会連合会 全国高等学校メディア教育研究協議会
愛知県岡崎市立井田小学校の取り組み
映像制作でチームワーク力を高めます!
映像制作といっても、それほど難しく考える必要はありません。いわば総合学習の延長線上。テーマに沿った研究発表を新聞やレポートではなく、ビデオ映像で制作するだけなのです。
ここで2008年、2009年度と2年連続でKWN日本の最優秀作品賞を獲得した、井田小学校の取り組み方を見てみましょう。
制作意欲の高い生徒たちが集まるクラブ活動としての参加もオススメですが、井田小学校のようにクラス単位での参加では、ひとつのテーマでもさまざまな意見が飛び交い、全員でひとつの作品を創り出すというモチベーションも高まります。
テーマに合わせて、どのようなビデオ映像が撮影できるのか?コンテ作品や本番撮影の前に、実地調査(ロケーション・ハンティング)を行います。テレビ業界でも“ロケハン”と略され、映像制作において非常に重要な作業のひとつです。小型ビデオカメラやデジタルカメラを持参し、テスト撮影を行うといいでしょう。
企画や取材(ロケハン)で集まった材料を元に、コンテを作成します。コンテとはどのようなセリフやナレーションが入り、どんな映像を撮影するのかを順番に書いた台本のこと。
作品の仕上がりに影響するポイントなので、じっくり時間をかけて作ります。
出来上がったコンテに合わせて、ワンシーンずつ本番撮影を行います。カメラに向かう子どもたちはいい表情になります。井田小学校の2010年度の作品では粘土の人形を使った“クレイ・アニメーション”の撮影にも挑戦(写真右下)。たくさんの粘土人形を作り、少しずつ動かす作業はクラス全員で行いました。
撮影した映像データをパソコンに取り込み、ビデオ編集ソフトを使って編集作業を行います。ソフトの使い方など、多少専門的な知識が必要となりますが、KWNのワークショップなどを通じてサポートを受けられるので、安心です。“作品は5分”という規定時間内に映像を収めることも重要なポイントです。