地震は予知できないのかな?

突然(とつぜん)おそってくる地震を、なんとか予知できないのかな。地震の専門家(せんもんか)は、プレートの境界(きょうかい)で起こる小さな揺(ゆ)れや、地震波などを観測(かんそく)して、地震の前ぶれを見つけようと努力しているよ。今のところわかっているのは、将来(しょうらい)、静岡県の駿河湾(するがわん)近くを震源(しんげん)とする「東海地震」が起こるだろうということ。東海地域(ちいき)やその周辺(しゅうへん)に観測機器を置いて、つねに見はっているよ。だけど、「何年の何月何日に、このくらいの大きさの地震が来る」とはっきり予知することはできないんだ。

地震が発生した時に、いち早く知らせてくれる「緊急地震速報(きんきゅうじしんそくほう)」というシステムが、平成18年から始まったよ。これは地震初期の揺(ゆ)れから、その後の大きな揺れを推定(すいてい)して知らせるものだ。例えば「震度5の地震が、約10秒後に来ます」というように、推定される震度や到達(とうたつ)までの時間を知らせてくれる。知らせを聞いてから揺れが来るまでの時間は、長くても数十秒しかない。だけど、少しでも防災(ぼうさい)につなげようと、鉄道や建設(けんせつ)会社などに用いられ始めているよ。