各国で開催、アルムナイとの交流活動
「卒業してもつながる、広がる絆」

パナソニック スカラシップ アジアを卒業したアルムナイたちは、日本や母国、そしてそれ以外の国々へと羽ばたいていきました。アルムナイの皆さんがスカラシップ時代と、その後の挑戦で得た体験は、現役の奨学生にとって、何よりも貴重で価値のあるアドバイスとなります。
そこで各国のパナソニック スカラシップ アジア事務局では、奨学を終えたアルムナイ同士の交流を積極的に実施しています。
今回は2023年度に開催された各国の交流活動をご紹介いたします。

●奨学生同士、アルムナイとの交流会を開催~フィリピン

フィリピンでは、2023年8月に「ホームカミングセレモニー」を開催。実に多くのアルムナイが参加し、奨学生時代の楽しい話で盛り上がりました。さらにこのセレモニーでは卒業生を対象にした就職支援も実施されました。
これには卒業後もさらなるステップアップを目指すアルムナイ達には非常に頼りになる機会となりました。

●交流会を開催。アルムナイのネットワークが世界へ~カンボジア

カンボジアの交流会が開催されたのは2024年1月でした。この交流会には22名ものアルムナイが参加し、うち6名は留学中のため、オンラインでの参加となりました。
参加者からは就学中やビジネス面での支援を感謝する言葉が多く出ました。
「在学中に経済的な問題が起こったことがありましたが、そんなときでもパナソニック スカラシップ アジアの事務局が中心となって、サポートしてくれたことが何より心強かった。そのおかげで、無事に卒業することができました」
「私はパナソニックのインターンシップに参加することが出来ました。それは、これからの自分が目指すべきビジネスの目標達成のために、とても良い経験になりました」

人と人とのネットワークの構築の支援を続けるパナソニック スカラシップ アジアに対して、感謝の声も上がりました。
「パナソニック スカラシップ アジアは奨学生に対し、経済支援をしてくれるだけではありません。スカラシップを経験し、アルムナイとなって、活動の舞台が世界に移しても、アルムナイ同士のネットワークをつくり、それを私たちに提供をしてくれます。(世界に広がるアルムナイ同士の情報交換の提供は)これは非常にありがたいことです」

パナソニックの支援が学業だけでなく、世界中で活躍するアルムナイのネットワーク構築にも貢献にも繋がったことは力強いサポートになりました。

●アルムナイからのメッセージ~ベトナム

ベトナムでは、パナソニック スカラシップ アジアの認定式に、アルムナイの代表として、グエン・タン・チュンさんからメッセージが送られました。グエンさんは、子どもの頃から自国の環境対策に関心があり、パナソニック スカラシップの支援を受け、日本で環境問題について学び、現在は現地で水質向上に関わる業種に携わっています。

「私は2006年、パナソニックベトナムから大学院生を対象とした奨学金を授与されたことは、今でもとても嬉しく、誇りに思っています。このおかげで、日本の大学に留学することができ、日本語の技術や文化を学ぶ良い機会になりました。
また、大学卒業後も日本で働き続けたいと考えていましたが、その時もパナソニック スカラシップの奨学金制度を通じて、私が期待していた以上、多くの経験を積むことができました。私の次の夢は、きれいな水と環境の分野で世界でも先進的な日本の技術と製品を学び、それを母国ベトナムで応用できるようにすることです」

チュンさんは大きな夢の実現をパナソニック スカラシップ アジアが今も支えています。
※チュンさんの活躍ぶりは、アルムナイインタビュー記事でも紹介しています。

アルムナイは支援を受けていた学生を卒業してもなお、多くのアルムナイと現在支援を受けている現役の奨学生との交流は、「現在」から「未来」へと脈々と続く、大きなネットワークへと続きます。

●卒業後もアルムナイのネットワーク構築をバックアップ。夢の拡大へ。

各地で盛んに行われる、アルムナイとの交流。それは単なる奨学生時代の思い出を語る場だけではありません。卒業後、日本や自国のみならず、世界各地の最前線へと活動の場を広めているアルムナイ。どの国でどのような研究や人材が求められているのか、第一線にいるからこそわかる貴重な情報交換の場でもあるのです。
マレーシアのアルムナイ、ムザハル・ビン・モハマド・ユソフさんは、過去のインタビュー
「パナソニック スカラシップ アジアの支援を受けたアルムナイの多くは、さまざまな日本企業、それこそ他のメーカー、そして世界各地で母国の企業や国際企業に勤め活躍しています。このことは、アルムナイに共通の驚きです。『社会生活の発展と向上を目指し、世界文化に寄与する』という思いを胸に、私たちアルムナイたちは、自らの役割を十分に果たし、『感激』を得られる生き方、働き方を得ることを世界各地で実践しているのです」
と話されています。

マレーシアで開催された2023年度認定式にアルムナイとして参加したムザハル・ビン・モハマド・ユソフさん(写真左)

またノライシャ・モハメド・シャー(マレーシア)は異国で働くことの意義に触れていました。
「言葉や文化が異なる異国にでることは、大きなチャレンジ。だからこそ、乗り越えた時の成果は大きいのです。卒業後であっても、異国に出る事をお薦めしたい。視野を広げ、ほかの国や文化を見れば、技術や仕事面だけでなく人間的にも成長できるのです」

マレーシアの認定式でアルムナイとして参加したマレーシアのアルムナイ、ノライシャ・モハメド・シャーさん(写真中央)と会話するパナソニック スカラシップ アジア事務局メンバー

カンボジアのアルムナイ、デヴィッド・ソクサンさんも、自身の興味や能力を、外に向けることの大切さ、そしてそこにもパナソニック スカラシップ アジアの存在が大きいことを感じています。
「自分自身と自分の能力を信じる気持ちを忘れないで欲しいです。自身の内側にあるユニークな資質を引き出し、外へ向けてアピールしてほしい。パナソニック スカラシップとの関わりは、きっと大きな自信へとつながるはずです」

カンボジアの認定式でアルムナイとして参加したデヴィッド・ソクサンさん

このようなアルムナイの交流会は日本のパナソニック スカラシップ アジア事務局も全面的にサポートをしています。事務局は、世界中に広がるアルムナイ達をつなぐ事の重要性を感じています。
「同窓生同士の絆はスカラシップ修了後も続き、多岐にわたる幅広いネットワークを活用することができます。スカラシップのネットワークは益々拡大しています。私たちのコミットメントは、様々な国から集まった人材が共に明るい未来を切り開くことができるよう、これからも揺るぎないものです」

パナソニック スカラシップ アジアの活動と可能性はこれからも広がり続けます。