Meet the IOC Young Leaders! Meet the IOC Young Leaders!

IOCヤング・リーダーズ・プログラムは、それぞれのコミュニティで実施されている草の根スポーツプロジェクトへのコーチング、資金援助、メンターシップのサポートを通じて、影響力のある若者たちの育成・支援をしています。彼らのプロジェクトの様子を覗いてみましょう!

Vol.03 Football Project Vol.03 Football Project

ギウォン・ユー(韓国)

サッカーを通したユース主導の「ダイバーシティ & インクルージョン(多様性と一体性)」プロジェクト

私は医療政策管理を学ぶ大学4年生です。平昌2018オリンピック冬季競技大会より、スポーツの国際大会のオーガナイザーとしての道を歩み始め、ブエノスアイレス2018ユースオリンピック競技大会でも韓国チームを代表するIOCヤング チェンジメーカーとして活動。現在はスポーツを通じて、社会から疎外された人々を代弁し、彼らの社会への一体感を高める活動に情熱を持って取り組んでいます。

私のプロジェクトとは

複数のパートナーとのコラボレーションにより、3つの活動から構成されたプロジェクトを立案しました。本プロジェクトのパートナーは、それぞれの持つリソースを活用してこれをサポートしてくれ、相乗効果の最大化を実現することができました。

1)「ドリームカップ」の開催
「ドリームカップ」は、様々な文化背景を持つ子どもたちが所属するサッカーチームを韓国全土から招待して実施される、サッカーのトーナメント大会です。本大会は、韓国プロサッカーリーグの選手とコーチによるボランティアグループ「HopeKids」と「Amitie」とのパートナーシップによって成功裏に終わりました。

2)毎週のサッカー教室
高麗大学の学生アスリートがボランティアコーチとして、スポーツクラブや団体に属していない子ども達を対象にサッカー教室を開催。上記「ドリームカップ」に向け、2チーム体制で練習した結果、私たちのチーム「ヤングリーダーズFC」は準優勝を納めました。

3)キャリア開発サポート
本プロジェクトに力を貸してくれている学生アスリートを対象に、彼らの活動実績のポートフォリオ作成を教育学専攻の学生たちがサポートしています。また、アスリート達の内3名は、IOCによるキャリア開発セミナー「Athlete 365」にも参加しました。

「ドリームカップ」サッカートーナメント大会の参加者たち

「ドリームカップ」サッカートーナメント大会の参加者たち

毎週実施される高麗大学の学生アスリートによるYoung Leaders FC サッカー教室

毎週実施される高麗大学の学生アスリートによるYoung Leaders FC サッカー教室

具体的な活動について

全く新しい社会事業プログラムの立ち上げに、個人として取り組むことは大きな挑戦でした。1回限り、短期間ではなく、私が目指したのは持続可能なプロジェクトで、そのために既存のプログラムとそのリソースの活用による“リサイクル型”の社会事業として立ち上げたかったからです。まず、毎年「サッカー・デー」を主催している国内の多文化ファミリーのネットワーク「HopeKids」に協力を依頼。その結果、子どもたちの募集からプロサッカー選手のボランティア招聘、手伝ってくれる学生アスリートへのボランティア認定書発行まで、様々なことが実現でき、本プロジェクトに参加した子ども達はもちろん、関わった学生たちにも大きな学びやメリットがもたらされました。

数字で見る各活動の成果

1)「ドリームカップ」の開催

  • 7つの地域からの80人の子ども
  • 20人の保護者
  • 10人のボランティア
  • KFA(大韓サッカー協会)からの20人のプロサッカー選手が参加。
  • 35のスポンサーと寄付
  • 5つのメディア報道実績

2)毎週のサッカー教室

  • 20人の子ども
  • 7人のボランティアが参加。

3)キャリア開発サポート

  • 学生によるポートフォリオ/履歴書作成支援
  • Athlete 365への3人の出席
  • 計70時間のボランティア活動認定
「ドリームカップ」に参加してくれたボランティアスタッフたち

「ドリームカップ」に参加してくれたボランティアスタッフたち

大会を盛り上げてくれたキッズプレイヤーたち

大会を盛り上げてくれたキッズプレイヤーたち