Meet the IOC Young Leaders! Meet the IOC Young Leaders!

IOCヤング・リーダーズ・プログラムは、それぞれのコミュニティで実施されている草の根スポーツプロジェクトへのコーチング、資金援助、メンターシップのサポートを通じて、影響力のある若者たちの育成・支援をしています。彼らのプロジェクトの様子を覗いてみましょう!

Vol.05 Wheelchair Fencing Singapore Vol.05 Wheelchair Fencing Singapore

ラニア・ラハルジャ(シンガポール)

シンガポールのフェンシング選手のためのインクルーシブなスポーツ環境の創出

私は2010年のフェンシングのユースオリンピアンで、シンガポール国内1位の成績を収めました。サスティナビリティ(持続可能性)と、起業家精神を元にした新規ビジネス創出に情熱を注いでおり、現在は、日中の銀行業務のかたわら、ソーシャル・イノベーション修士を目指しているところです。また、若者たちのネットワークである「One Young World」や「Yunus & Youth Social Business」などのコミュニティにも積極的に参加しています。

Wheelchair Fencing Singaporeとは

シンガポール障がい者スポーツ評議会(SDSC)、フェンシング・シンガポールと提携して、2019年1月にシンガポールで車いすフェンシング普及への取り組みをはじめました。この試みは当初からとても好意的な反響を得ることができ、以来、「インクルーシブスポーツの日」のイベントやフェスティバルなどを通じて、これまでに100人を超える方に参加していただくことができました。
2020年7月には、フェンシング・シンガポールが、全国インクルーシブスポーツ協会の一員となり、障がい者と健常者のフェンシング選手を統一する団体となることを正式に宣言。現在のコロナ禍により毎週のセッションは休止していますが、8週間の「Learn to Play」プログラムや、パリ2024パラリンピック競技大会に向けた4年間のロードマップなどへの参加者を積極的に募集しています。

Wheelchair Fencing Singaporeとは
Wheelchair Fencing Singaporeとは

具体的な活動について

  • 2018年8月:インクルーシブスポーツフェスティバル(車いすフェンシング初登場)
  • 2019年1月:車いすフェンシングに関するワークショップ正式立ち上げ
  • 2019年7月:センバワンで開催されたインクルーシブ“レッツプレイデー”に参加
  • 2019年10月:ジュロン湖で開催されたインクルーシブ“レッツプレイデー”に参加
  • 2020年7月:フェンシング・シンガポールが国内のインクルーシブスポーツ協会に正式認定
具体的な活動について
具体的な活動について

今後の展望

私は車いすフェンシングを競技として今後もしっかり定着させていくことを目指しています。フェンシング・シンガポールはシンガポール障がい者スポーツ評議会(SDSC)と密接に協力し、選手とコミュニティの交流を促進するための、8週間の「Learn to Fence」プログラムを立ち上げました。こうした活動もコロナの影響を受けてはいますが、私たちは新たに立ち上げた「LIFE」アプリを使って、その推進に取り組んでいます。