Sergey Braitsev
ソチ冬季オリンピック組織委員会
John Ryder
パナソニック株式会社
オリンピックマーケティング室
Dmitry Moskalev
パナソニックロシア
Shaun Heng
パナソニックシステムズアジアパシフィック
設置•調整サポートチームリーダー
Hernan Poblete
SUPERVISION(レンタル会社)
CEO
Mike Chesterton
SPORTS TECHNOLOGY(レンタル会社)
プロジェクトリーダー
冬季オリンピック史上最も多くの国と地域が参加し、盛況のうちに幕を閉じたソチ冬季大会。それは、史上最も開発コストがかかった大会とも言われ、地域のインフラ開発も目的とした、ロシアの威信をかけたイベントでもあった。作り上げられた新しい施設のうち、競技会場では映像や音響で観客を熱く盛り上げる臨場感豊かな会場演出が欠かせない。AV機器という分野で長年にわたりソリューション提供をしてきたパナソニックは、冬季大会では史上最大規模となる、総面積1,727m2の映像表示装置を納入。会場を色鮮やかな映像で彩るとともに、ソチ冬季大会の成功をサポートした。
かつてない大型映像装置の設置
今大会でパナソニックが納入した映像表示装置の中でもとくに大掛かりだったのが、アイスホッケーのメイン会場となったボリショイ・アイス・ドームだ。12,000人収容の大型スタジアムは、大会終了後も多目的エンターテインメント会場としてコンサートやイベントなどに利用される予定の施設である。大型映像装置の設置、調整を統括するパナソニックシステムのショアン・ヘンは語る。「この会場の設置作業において特殊だったスクリーンは2つ。
ひとつは会場の中心に吊り下げられている、継ぎ目がなく360度から見渡せる大型映像装置。もうひとつは、スタジアム内をほぼ一周しているリボン型のスクリーンです」
これらの特殊なスクリーンを納品だけでなく設置、調整、管理まで請け負い、すぐに使える形で引き渡す。今までにない困難を極める作業だっただけに、この仕事をやりとげたことは、パナソニックにとっても大きな誇りと財産になった。
技術の進歩と経験、チームワークで課題を克服
オリンピック会場を演出する大型映像装置は、屋内、屋外と様々な条件での設置、運営が要求される。安全に稼動することはもちろん、設置条件に合わせてバランスのとれた製品を提供できたのは、これまでに積み重ねてきたノウハウの賜物なのだ。また、プロジェクトマネージャーのジョン・ライダーは、スタッフの協力なしにこれだけの作業は成り立たないと語る。今後の大会でも、新たな課題が登場するはずだ。それらを克服して最善の提案をし続けることこそパナソニックのミッションであり、技術やチームワークをさらに磨き上げていくことにつながるのだ。