Sochi 2014

オリンピック大会の舞台裏

オリンピック大会の舞台裏 過去最大の納入数で大会を見守った
「AVセキュリティ機器」

写真:屋外の柱に設置された複数の屋外ハウジング一体型セキュリティカメラ
顔写真:パナソニック株式会社 John Ryder

John Ryder
パナソニック株式会社
オリンピックマーケティング室

顔写真:ソチ冬季オリンピック組織委員会 Sergey Braitsev

Sergey Braitsev
ソチ冬季オリンピック組織委員会

顔写真:パナソニックロシア Dmitry Moskalev

Dmitry Moskalev
パナソニックロシア

今大会の閉会式で、ソチ冬季オリンピック組織委員会のチェルニシェンコ会長が担当スタッフへのねぎらいをするほどに、ソチ冬季オリンピックでの安全管理は重要なテーマだったと言える。今回、パナソニックが納入したセキュリティカメラの数は、約7,000台。周辺施設への納入を合わせると10,000台を超えた。これまでの納入において記録を作り、大会の安全に貢献。パナソニックとして、次の大会にも生かせる貴重な経験となった。

コスト、性能、サポート力で実現した大量納入

開幕が迫るにつれ具体的なテロの危機が報道されるなど、セキュリティの重要性が世界の耳目を集めたソチ冬季オリンピック。警察や警備会社の強化など多くの対策と共に、この重要な課題解決のために組織委員会がとった手段のひとつがパナソニックのセキュリティカメラだ。その数は、前回のロンドン大会の2,500台をはるかに凌ぐ7,000台。その背景には、競合他社と比べ、価格面、性能面、そしてサポートの内容でも優位であったからだ。パナソニックロシアのドミトリー・モスカレフは語る。「今回はAVセキュリティシステム用に、主にハイビジョンで収録可能なデジタルIPカメラを設置しました。これらのIPカメラはコストが安く、大量に導入しても費用を抑えることができます。さらに、急激な温度変化や厳しい天候にも耐えることができ、堅牢で長く使えることも重要な要素でした」

写真:ソチ冬季オリンピック会場に設置された屋外ハウジング一体型セキュリティカメラ

セキュリティカメラだけでは安全を守ることはできない。セキュリティカメラには、カメラが捉えた映像を集約、蓄積して、分析し判断するシステムと連携するための機能も求められる。そういった面でも、パナソニックのセキュリティカメラは、ソチ冬季オリンピックの安全管理の様々なニーズに応えることができたとドミトリーは振り返った。

写真:建物の柱に設置された複数の屋外ハウジング一体型セキュリティカメラ

綿密な試算により導き出された最適なサポート体制

「最も難しかった点は、様々な警備システムとの連動です。例えば、防災システムなども防犯システムと統合する必要があった。様々な場所から刻々と送られてくる多様な信号を受け取って、どう正しく反応するか。そこが最も難しい点でした。こちらからいろいろアイデアを出して、カメラをつける場所や設置台数、カメラの消費電力、どのくらいの映像を送ることができるか、サーバはどのくらい必要か、といった試算をおこなったのです」
こういった複雑な要求へのきめ細かな対応がおこなえたことで、安全な大会運営に貢献できた。ドミトリーは、無事に大会を終えたことに胸を張る。

写真:ソチ冬季オリンピック会場周辺の建物に設置された屋外ハウジング一体型セキュリティカメラ