135. 松下電器技術展を開催 1969年(昭和44年)

昭和40年代に、日本経済は新たな発展期を迎えた。松下電器も経営各面にわたり、大きな躍進をみたが、とくに技術開発面での進展は著しく、昭和43年の創業50周年を目指して、新技術・新製品の開発が意欲的に進められ、次々と世界的な技術成果を生み出した。

しかし、これらの成果を現実の社会生活の向上に役立てるために、さらに応用化、製品化を進める必要があった。そのためにも広く社会に公開し、率直な意見を求めることが大切であるとの観点から、昭和44年9月、第1回松下電器技術展を東京で5日間にわたり開催した。

これは、学界、官公庁など各界の専門家やお得意先の方々を招待して、エレクトロニクスを中心に、最新の開発成果を披露したもの。とくに人気を集めたのは、ホーム・ファクシミリの実演である。入場者は15,000人に達した。

その後、昭和45年10月に第2回(5日間で18,500人が入場)、昭和47年10月に第3回(一般公開で、6日間に12万人が入場)、昭和53年9月に第4回(6日間で43,000人が入場)が開催された。いずれも盛況を極め、「技術の松下」の評価が高まった。