デザイン経営のプロセスと大切にしていること
「未来起点×人間中心」で事業の長期目標を明確化する「未来構想」のプロセス
デザイン経営実践プロジェクトの未来構想プログラムは、各事業部門が現在の事業を見る視座を上げるところからスタートします。その上で、長期的な社会変化の兆しや技術進化についてのインプット情報を用いて未来を知る、拡げるSTEP1。そこから実現したい未来を発想しつつ、事業の目的や意義を再定義するSTEP2。現在地から実現したい未来や事業のありたい姿にどのように向かうのか、実現手段を考えるSTEP3。そしてこれら全体を鑑みつつ実現したい未来を定めていくSTEP4と、大きく4つのステップで構成されています。
「未来構想」のポイントは、適切な解像度で目的を言語化すること
デザイン経営実践プロジェクトでは、事業部門の長期目標を適切なレベルの解像度で言語化することを一つのポイントとしています。
事業経営において必要な目的設定には、狙いに応じて様々なレベルの解像度のものがあります。例えば、パーパスのように従業員全員に広く企業の存在意義を示すものは、一方で抽象度が高く、具体的な行動を起こしづらいです。逆に担当商品の売上げ目標のように日々のタスク管理や活動改善につなげやすいものは、ともすると自分たちの存在意義・長期的な目的を見失うリスクをはらみます。
私たちは、変化の激しい時代においても、実現したい未来に向けて社会へのお役立ちを果たしていきます。そのためには、従業員の行動変容につながり、意思決定基準になるような解像度の長期目標の設定が重要と考えています。