Panasonic NPO/NGOサポートファンド for SDGs 20周年記念シンポジウム・ウィーク

NPO/NGOの組織基盤強化を考える4日間

~社会変革を生み出せる組織へ~

当日の模様を各セッションごとにご報告しています

社会的ニーズに取り組む市民活動が持続的に発展していくためには、「NPO/NGOの組織基盤強化が必要ではないか」との問題意識のもと、2001年に組織基盤強化を応援する助成プログラム「Panasonic NPO サポート ファンド(現、NPO/NGOサポートファンド for SDGs)」を設立しました。
以来、一貫して組織基盤強化支援にこだわり、今年20周年を迎えます。

この間、社会課題の広がりへの対応や新しい社会的価値の創造など、NPO/NGOに寄せられる社会からの期待とともにプログラムを進化させて参りました。こうして20年歩んでこられましたのも、組織の自己変革に取り組み、社会変革を目指すNPO/NGOの皆様と協働事務局の皆様の挑戦があってこそです。

このたび、20年の節目にあたり、これまでの組織基盤強化の取り組みや成果を6つのセッションでお届けします。新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい社会的不安が増大する中、改めて組織基盤強化の重要性、有効性をご理解いただき、実践に繋げていただくことを願い、多くの皆様のご参加をお待ちしています。

2021年6月
パナソニック株式会社

◆ 開催概要 ◆

<期間>

2021年7月12日(月)~7月15日(木) 4日間連日開催

<形式>

Zoomウェビナー
※参加いただく皆様のカメラはオフ、音声はミュートで設定しており、視聴のみが可能です。

<プログラム>

日にち

時間

内容(詳細は、以下の「各セッション」のご案内をご覧ください)

7月12日(月)

13:00~15:30

しっかりした「組織基盤」があって初めて、
個々の「プロジェクト・事業」も発展していく

7月13日(火)

13:00~15:30

担当:市民社会創造ファンド

子どもNPO/NGOの組織基盤強化にとって大切なこと

7月14日(水)

13:00~15:30

担当:地球と未来の環境基金

持続可能な組織運営を目指したNPO/NGOの次世代への承継と事業開発
~社会の一員として必要とされる団体へ~

18:15~20:30

担当:サービスグラント

プロボノのススメ
~NPO/NGOの組織基盤強化に企業人の力を役立てる~

7月15日(木)

13:00~14:45

担当:国際協力NGOセンター

アフリカを伝える:
アフリカ分野が育んだ人材、つながりとこれから

15:00~16:15

担当:日本NPOセンター

組織基盤強化の支援を効果的に行うには
~支え手の手法と心構え~

16:25~17:00

「人と組織の物語」を紡いだ20年、SDGs達成に向けた次の10年へ

<対象>

NPO/NGO、中間支援組織、助成財団、企業の社会貢献担当、行政等

<費用>

無料(事前申込・要)

<定員>

各セッション300人

<主催>

パナソニック株式会社

<共催>

<後援>

公益財団法人 助成財団センター

◆ 各セッションのご案内(開催順) ◆

オープニング

しっかりした「組織基盤」があって初めて、
個々の「プロジェクト・事業」も発展していく

日時:2021年7月12日(月) 13:00~15:30

サポートファンドは20年にわたって「組織基盤強化助成」にこだわり続け、組織基盤強化を実体ある形で応援してきました。あわせて2010年からは事業評価を毎年行い、その有効性を確認しながらプログラムを進化させ現在に至っています。

これまでの20年間に社会に果たしてきた役割や、20年の節目評価から見えてきたプログラムの意義や価値について、長年サポートファンドを支えてくださった山岡氏と、プログラム評価を担当いただいた田口氏のお二人を迎え、講演、対談いただきます。

20年の節目評価では、これから組織基盤強化に取り組もうとされているNPO/NGOの皆様や、 NPO/NGO を支援するコンサルタントや助成財団の皆様の参考にしていただけるよう、どんな団体が、どのような組織基盤強化に取り組み、どう変わったかをいくつかのパターンで分析し、あわせてご報告いたします。

<主な内容>

  • パナソニック 開会挨拶
  • 基調講演 市民社会創造ファンド 理事長、助成財団センター 理事長 山岡 義典 氏 
    「NPOの成長とともに歩んだ組織基盤強化助成プログラムの20年」
  • 20年節目評価の報告 パブリックリソース財団 事務局長 田口 由紀絵 氏
    「サポートファンドの第3ステージから見えた、NPOの組織基盤強化の実際」
  • 山岡氏、田口氏の対談

<登壇者プロフィール>

山岡 義典 氏

特定非営利活動法人 市民社会創造ファンド 理事長
公益財団法人 助成財団センター 理事長
認定特定非営利活動法人 日本NPOセンター 顧問

都市計画の研究や実務についた後、1977年、トヨタ財団に。プログラム・オフィサーとして研究助成や市民活動助成を推進。92年、退職してフリーに。
96年、日本NPOセンター設立に関わり、常務理事・代表理事を経て12年、顧問に。01年、法政大学現代福祉学部教授、12年、退任して名誉教授に。
02年、市民社会創造ファンド設立、理事長に就任、現在に至る。14年、助成財団センター理事長に就任、現在に至る。

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田口 由紀絵 氏

公益財団法人 パブリックリソース財団 事務局長

外資系金融機関、国際交流団体のマレーシア事務所勤務を経た後、2000年、ケース・ウェスタン・リザーブ大学のマンデルセンターにて非営利組織の修士を取得。2002年よりNPO法人パブリックリソースセンターに参画し、NPOマネジメント支援の研究や実践および研修の開発、オンライン寄付サイトGive One(ギブワン)の運営、 SRIのための企業の社会性評価、社会的事業の成果評価などに携わる。2016年より現職。

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セッション2:子ども分野

子どもNPO/NGOの組織基盤強化にとって
大切なこと

日時:2021年7月13日(火) 13:00~15:30

子ども分野助成の20年を振り返り、NPO/NGOに必要な組織基盤強化とは何かを考えます。

基調講演では、このプログラムで選考委員長も務められたカリヨン子どもセンターの坪井 節子 氏より、
子どもの人権を取り巻く社会状況とNPOの役割について、弁護士の経験とNPO運営の経験を踏まえてお話しいただきます。

事例報告では、心身上の配慮が必要な子どもたちや開発途上国の困窮する子どもたちを対象に、ネットワークやカウンターパートと支援に取り組む3団体に、サポートファンドの助成による取り組みと、その取り組みが団体のその後の展開にどう活きたのかについてお話いただきます。

<主な内容>

  • 基調講演 カリヨン子どもセンター 理事 / 弁護士 坪井 節子 氏
    「子どもの人権を取り巻く社会状況とNPOの役割」
  • 事例報告
    アレルギー支援ネットワーク 常務理事 中西 里映子 氏
    みやぎ発達障害サポートネット 代表理事 相馬 潤子 氏
    エイズ孤児支援NGO・PLAS 理事・事務局長 小島 美緒 氏
  • 質疑応答、パネルディスカッション

★モデレーター:坂本 憲治 氏(市民社会創造ファンド シニア・プログラムオフィサー)

<登壇者プロフィール>

坪井 節子 氏

社会福祉法人 カリヨン子どもセンター 理事 / 弁護士

早稲田大学第一文学部哲学科卒業。1980年、東京弁護士会にて弁護士登録。1984年、坪井法律事務所開設。1987年11月から、東京弁護士会子どもの人権救済センター相談員。東京弁護士会子どもの人権と少年法に関する委員会委員などを歴任。2004年6月から、NPO法人カリヨン子どもセンター、2008年3月から、社会福祉法人カリヨン子どもセンター理事長。2020年6月退任。現在、理事。2006年にはカリヨン子どもセンターで子ども分野の助成を受け、2011年~2013年まで子ども分野の選考委員長を務める。

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中西 里映子 氏

認定特定非営利活動法人 アレルギー支援ネットワーク 常務理事

教育出版系企業に6年間務めたのち、結婚・出産。アレルギーを持つ子どもの母となったことをきっかけに、「岡崎アレルギーの会」を設立。2006年NPO法人アレルギー支援ネットワーク設立に伴い、理事兼事務局長に就任。各地での患者会設立・運営支援、アレルギー大学の運営、普及啓発活動に奔走中。愛知県教育委員会「学校給食における食物アレルギー対応に関する検討委員会」、愛知県「アレルギー疾患医療連絡協議会」、名古屋市「乳幼児アレルギー実態把握等懇談会」等各委員歴任。2007年~2009年の助成で、アレルギー対応給食づくりの専門スタッフの育成、事務局職員のスキルアップ、アレルギー分野の中間支援拠点の整備に取り組む。

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相馬 潤子 氏

認定特定非営利活動法人 みやぎ発達障害サポートネット 代表理事

宮城県桃生町出身。玉川大学卒業後、宮城県及び仙台市の公立小学校教員として38年間勤務。「かけがえのない自分を大切に」をモットーに通常の学級や特別支援学級の子どもたちと学級づくりを実践。仙台市児童相談所や仙台市発達相談支援センター勤務時には多くの保護者との出会いがあり、その一つ一つが現在に至る心の支えとなっている。2011年7月現職に就任。発達障害のある方が自分らしく輝ける社会の実現をめざす。2013年~2015年の助成で、組織診断、中期計画の作成と組織力強化、人材育成、新活動拠点の確保などに取り組む。

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小島 美緒 氏

特定非営利活動法人 エイズ孤児支援NGO・PLAS 理事・事務局長

1983年東京都出まれ。2006年 国際基督教大学教養学部卒業。中長期ボランティアに約3ヵ月参加した後、JPモルガン証券株式会社で3年間勤務。社内での社会貢献活動に関わりながら、社外活動としてPLASのボランティア運営スタッフなどに携わる。2010年、第一子出産とともにPLASに入職。アフリカの現場を支えるファンドレイズ、企業連携、広報・マーケティングをリードする。2013年~2014年の助成で、組織診断、組織の戦略・施策づくり、国内事業と海外事業の評価指標の設定、PDCAサイクルの定着に取り組む。

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セッション3:環境分野

持続可能な組織運営を目指した
NPO/NGOの次世代への承継と事業開発
~社会の一員として必要とされる団体へ~

日時:2021年7月14日(水) 13:00~15:30

環境分野助成の20年にわたる組織基盤強化の取り組みの中で、多くのNPO/NGOを悩ませてきた「承継」と「開発」に焦点を当て、学びを深めます。

基調講演では、非営利組織のマネジメントを中心に研究されている龍谷大学 政策学部教授の深尾 昌峰 氏から、組織課題解決の支援や政策形成のご経験をもとに、NPO/NGOへの社会からの期待、組織基盤強化の重要性、事業承継やソーシャルな事業開発のポイントについてお話しいただきます。

事例報告では、助成先3団体から、助成事業の内容と成果、そして助成終了から数年が経った今、団体にどのような変化をもたらしたのかを発表いただきます。パネルディスカッションでは、特に「事業承継」上の課題をどう乗り越えたのか、また、「事業開発」が持続可能な組織の成長・発展にどう貢献したのかについて深めていきます。

<主な内容>

  • 基調講演 龍谷大学 政策学部 教授、株式会社PLUS SOCIAL 代表取締役 深尾 昌峰 氏
    「持続可能な組織運営を目指したNPO/NGOの次世代への承継と事業開発」
  • 事例報告
    NPO砂浜美術館 理事長 村上 健太郎 氏
    自然再生センター 副理事長 小倉 加代子 氏
    フェアトレード・ラベル・ジャパン シニアディレクター 中島 佳織 氏
  • 上記登壇者4名によるパネルディスカッション、質疑応答

★モデレーター:古瀬 繁範 氏(地球と未来の環境基金 理事長)

<登壇者プロフィール>

深尾 昌峰 氏

龍谷大学 政策学部 教授、株式会社PLUS SOCIAL 代表取締役

熊本県出身。滋賀大学大学院修了。1998年きょうとNPOセンターを設立、事務局長に就任。2009年から2018年まで公益財団法人京都地域創造基金の理事長として市民による公益創造のインフラづくりを展開。2010年4月龍谷大学法学部准教授に就任し、2018年4月から教授。2020年5月からは学長補佐を兼務。2012年には社会的投資を促進する株式会社PLUS SOCIALを起業、2016年に日本初の社会的投資専業金融会社プラスソーシャルインベストメントを起業し、2020年12月まで代表取締役会長。その他にも経済財政諮問会議専門調査会「選択する未来委員会」委員など。

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村上 健太郎 氏

特定非営利活動法人 NPO砂浜美術館 理事長

神奈川県出身。一般企業に就職後、自然と人を橋渡しするインタープリターの仕事にあこがれ退職。「人と自然のつきかい方」をテーマに、自然資源を活かし独自の考え方で活動する砂浜美術館を知り、企画展「潮風のキルト展」にボランティアスタッフとして参加。その後2002年12月職員となる。当初は主にイベント運営を担当し、2011年から理事長。以後、「家族を養えるNPO」を目標に組織運営に携わる。

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小倉 加代子 氏

認定特定非営利活動法人 自然再生センター 副理事長

3人の子育て後、研究者が中心となって団体を設立した当初(2007年)から市民目線で事務局運営に携わり現在に至る。理事改革・次世代人材育成、またフィールドで地元住民の信頼を得ながら現場視点で事業展開・新規事業の確立を行う。専門家のエビデンスを強みとする団体において、地方で雇用の場としての非営利組織の可能性を探りながら、他でもキャリアコンサルタント業務を展開する。2021年度より副理事長に就任。

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中島 佳織 氏

認定特定非営利活動法人 フェアトレード・ラベル・ジャパン シニアディレクター

大学卒業後、化学原料メーカー勤務を経て、国際協力NGOでのアフリカの難民支援やフェアトレード事業、タイ・チェンマイでのコーヒー生産者支援プロジェクトの立上げと運営に従事。その後、ケニアの首都ナイロビでの日系自動車メーカー勤務を経験し、帰国後、2007年フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長就任。2021年4月より同シニアディレクター。グリーン購入ネットワーク理事、一般社団法人日本エシカル推進協議会アドバイザー。共著に『ソーシャル・プロダクト・マーケティング』(産業能率大学出版部)など。

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セッション4:プロボノ

プロボノのススメ
~NPO/NGOの組織基盤強化に企業人の力を役立てる~

日時:2021年7月14日(水) 18:15~20:30

サポートファンドで助成した団体へのフォローアップと、パナソニック社員が仕事で培ったスキルや経験をさらに広く社会の中で役立て、社会課題の解決に取り組むNPO/NGOの事業展開力の強化を応援することを目的に、2011年からプロボノ※1による支援に取り組んできました。

NPO/NGOの活動がさらに大きな成果をあげると同時に、参加する社員が社会課題に向き合う中でイノベーションマインドの向上への期待を持って取り組んできた10年の歩みの中から、団体、社員の両方の視点から事例をご紹介していきます。また、プログラム10周年を機に、過去支援先、社員から得たアンケート結果から、多面的なプロボノプログラムの成果もご報告します。

※1 プロボノとは・・・社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かしたボランティア活動

<主な内容>

  • プロボノプログラム10年の歩み
  • プロジェクト事例のご紹介
    ファミリーハウスチーム(事業計画立案:「理想のハウス」の可視化)
    気候ネットワークチーム(事業計画立案)
    JVOADチーム(ノウハウ可視化/営業資料)
  • パネルディスカッション「プロボノの可能性」
    ~支援先団体・プロボノ参加メンバーそれぞれの視点から~
  • 10周年アンケートの結果ご報告と総括

★モデレーター:堀 潤 氏(8bitNews 代表理事/GARDEN CEO/わたしをことばにする研究所 副所長)

<登壇団体プロフィール>

認定特定非営利活動法人 ファミリーハウス
理事・事務局長 植田 洋子 氏 / 理事 小山 健太 氏

1991年の設立以来、病気の子どもと家族のための滞在施設を都内で9つ運営し、年間約8千人の子どもと家族の、病気のときだからこそ大切にしたい“ふつうの生活”を支えてきました。医療の進化に伴ってさらに多様化するニーズに応えるため、より重篤な症状の子どもが医療ケアを受けながら家族と過ごせる「理想のハウス」の実現に向け、2013年に「理想のハウス」の基盤となる事業計画立案にプロボノと共に取り組みました。

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認定特定非営利活動法人 気候ネットワーク
理事・事務局長 田浦 健朗 氏 / 主任研究員 伊与田 昌慶 氏

地球温暖化防止のために市民の立場から「提案×発信×行動」するNGO/NPOです。1998年の設立時から、COP等国際交渉会議への参加、日本の温暖化対策を進めるための調査研究・政策提言、気候行動を促すキャンペーン、人材養成・ネットワークづくりなど、多岐にわたる活動をしてきました。活動開始から15年目となる2013年、組織や事業を見直す事業計画立案にプロボノと共に取り組みました。

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認定特定非営利活動法人 全国災害ボランティア支援団体ネットーワーク(JVOAD)
理事・事務局長 明城 徹也 氏 / 広報部 神元 幸津江 氏

2011年3月の東日本大震災にて、「支援団体の受け入れと同時に行政やボランティアセンターとも連携を進める調整役」の必要性が高まったことを背景に2016年に設立。平時には行政機関や企業、民間団体、専門家を結ぶ全国ネットワークを構築するほか、災害時には適切な支援が現場に届くよう、全国の多様な支援をつなぎ、調整をはかっています。プロボノチームは、2019年に「災害支援ノウハウの可視化」、2020年に「行政担当者向けの営業資料作成」に取り組みました。

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<モデレータープロフィール>

堀 潤 氏

8bitNews 代表理事 / GARDEN CEO / わたしをことばにする研究所 副所長

1977年神戸市生まれ。学生時代にメディアを研究、2001年NHKに入局。
「ことば」と「映像」を使った発信が専門で、ドキュメンタリー映画も制作。
「大きな主語」よりも「小さな主語」を大切にことばを伝えている。
2020年3月映画「わたしは分断を許さない」(監督・撮影・編集・ナレーション)公開。
出演中の番組:TOKYO MX「堀潤モーニングFLAG」、ABEMA「ABEMA Prime」

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セッション5:アフリカ分野

アフリカを伝える:
アフリカ分野が育んだ人材、
つながりとこれから

日時:2021年7月15日(木) 13:00~14:45

サポートファンド開始10年目の2011年に設立されたアフリカ分野の軌跡・成果・意義を振り返るとともに、組織基盤強化の中でも「広報基盤の強化」に特化した同分野助成先の2つの団体からの報告を通じて、本取り組みについて理解を深めます。

また、日本のアフリカ支援の第一人者であり、10年間選考委員を務めた稲場 雅紀 氏を含めた登壇者全員で、私たちが引き続き日本からアフリカの社会課題に関わる意義と方向性、そしてそのために取り組むべき組織基盤強化のテーマについて意見交換を行います。

<主な内容>

  • 事例報告(広報基盤強化の経験)
    ウォーターエイドジャパン 事務局長 高橋 郁 氏
    ダイヤモンド・フォー・ピース 代表理事 村上 千恵 氏
  • パネルトーク(助成を通じて得たもの、今伝えたいアフリカ)

★モデレーター:松尾 沢子 氏(国際協力NGOセンター(JANIC))

<登壇者プロフィール>

高橋 郁 氏

特定非営利活動法人 ウォーターエイドジャパン 事務局長

ロンドン大学東洋アフリカ研究所にて開発学修士号取得。緊急支援のNGOにてファンドレイズ、広報、企業連携等に従事したのち、教育関連企業勤務を経て、2012年7月にウォーターエイドに入職。事務局長として、特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパンの設立に携わる。現在は、ファンドレイズ、広報、アドボカシー等、幅広い業務に取り組んでいる。

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村上 千恵 氏

特定非営利活動法人 ダイヤモンド・フォー・ピース 代表理事

ハイチ共和国、JICAラオス事務所、広告代理店、ビジネスコンサルティング企業等の勤務を経て、2009年~2011年ケニアにてJICA専門家として活動。自身に贈られた婚約指輪をきっかけに、ダイヤモンドの裏の問題に気づく。それらの問題解決に貢献できないか考え、フェアトレードの手法が使えるのではという結論に辿り着く。これらの問題を解決するための組織として、ダイヤモンド・フォー・ピースを2014年に創業。 現在日本及びリベリアにて活動を展開中。

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稲場 雅紀 氏

特定非営利活動法人 アフリカ日本協議会(AJF) 理事

1969年生。横浜市の日雇労働者の町「寿町」で医療や健康の問題にかかわり、その後、LGBTの人権やエイズの問題に取り組む。2002年より「アフリカ日本協議会」で地球規模のHIV/AIDS問題への取り組みを進める。現在、アフリカ日本協議会理事・国際保健部門ディレクター。SDGsについては、国連で策定プロセスが開始された2012年から取り組み、岩波新書「SDGs 危機の時代の羅針盤」共著者。 2011年PNSFアフリカ分野の発足以来、継続して選考に関わる。

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セッション6:支援力応援プログラム

組織基盤強化の支援を効果的に行うには
~支え手の手法と心構え~

日時:2021年7月15日(木) 15:00~16:15

団体内のコミュニケーション、業務の見直し、ミッションへの共通理解…組織運営上の「課題」を感じる団体に、NPO支援者はどう寄り添えるでしょうか。

組織基盤強化に取り組んだ団体からは、往々にしてその取り組みを傍らで支える第三者の存在が有効だったという報告が聞かれます。そこで各地のNPO支援センターとともに組織基盤強化を支援するための知識と技術を学ぶ「支援力『応援』プログラム」を実施してきました。

このセッションでは、団体の問題意識を重視しながら、ときに新しい視点を提供し、取り組みを後押しするNPO支援者のふるまいについて考えます。

<主な内容>

  • 事例報告
    NPO運営サポート・あの屋 佐藤 綾乃 氏
    ふくしまNPOネットワークセンター 理事 内山 愛美 氏
  • 質疑と意見交換
    コメンテーター:NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime 代表 河合 将生 氏

★モデレーター:吉田 建治 氏(日本NPOセンター 事務局長)

<登壇者プロフィール>

佐藤 綾乃 氏

NPO運営サポート・あの屋

北海道旭川市出身。大学進学を機に上京し、2005年10月より認定NPO法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議に入職。総務・会計をはじめ、運営に関する事務全般に従事。東日本大震災の支援活動においては、「東北関東大震災障害者救援本部」の事務局として支援金・助成金の管理及び、被災地に新設されたNPOの業務応援等を担当。
2015年4月より旭川にて「NPO運営サポート・あの屋」を開設。NPO法人等市民活動団体より組織運営や業務改善等の依頼を受け、『”本来のミッション”に集中できる環境づくり』をミッションに活動を展開中。

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内山 愛美 氏

特定非営利活動法人 ふくしまNPOネットワークセンター 理事

出版社勤務を経て、司会・イベント企画会社を設立。2009年、福島市市民活動サポートセンター入職、2011年同所所長就任時に東日本大震災を体験し、支援に関わる。インターンシッププログラムや経営ゼミなど育成プログラム、助成プログラム地域アドバイザーを担当。2012年ふくしまNPOネットワークセンターの理事に就任。2020年4月よりふくしま地域活動団体サポートセンター所長を兼任する。

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河合 将生 氏

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime 代表

2011年7月、office musubime (オフィス ムスビメ)を設立。伴走支援を専門としながらNPO等の組織基盤強化、組織診断・評価、ファンドレイジング支援、プロジェクト運営・協働コーディネート・ファシリテート等に取り組む。
チャリティマラソンである大阪マラソンのチャリティ事務局担当などプログラムへの参画や、コミュニティ財団や第三者評価、フリースクールや子ども支援・子育て支援、まちづくり、国際協力など、複数のNPOに役員やアドバイザーとして関わる。
日本ファンドレイジング協会関西チャプター共同代表/認定講師、日本評価学会認定「評価士」。大学の非常勤講師として「NPO・NGO論」「ボランティア論」「国際教育援助論・平和構築論」などの担当も。

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クロージング

「人と組織の物語」を紡いだ20年、
SDGs達成に向けた次の10年へ

日時:2021年7月15日(木) 16:25~17:00

<主な内容>

  • 各セッションのモデレーター等による今後に向けての展望、シンポジウムの総括

<登壇者>

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山岡 義典 氏
市民社会創造ファンド
理事長
助成財団センター 理事長
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田口 由紀絵 氏
パブリックリソース財団
事務局長
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坂本 憲治 氏
市民社会創造ファンド
シニア・プログラムオフィサー
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古瀬 繁範 氏
地球と未来の環境基金
理事長
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嵯峨 生馬 氏
サービスグラント
代表理事
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松尾 沢子 氏
国際協力NGOセンター
コーディネーター
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吉田 建治 氏
日本NPOセンター
事務局長
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福田 里香
パナソニック(株)
CSR・社会文化部 部長

<お問合せ>
パナソニック株式会社 オペレーショナルエクセレンス社 企業市民活動推進部(担当:東郷・細村)
E-mail:pnsf.sdgs@kk.jp.panasonic.com
※在宅勤務をさせていただいておりますので、E-mailでのご連絡をお願いします。