54. 朝会・夕会を実施 1933年(昭和8年)

事業部制の実施と並行して、所主は全事業場で「朝会・夕会」を始めた。

この朝会・夕会は、昭和7年5月の第1回創業記念式の直後に、多くの事業場で使命達成の意気に燃える従業員の間から、自然発生的に盛り上がったものを全社的に実施することにした。

所主は「朝会・夕会も、1つの教育の場として必要である。これをすることによって、その日の規律がつく」と思い、始めたと言う。自らは「しゃべることが好きではなかった」と語る所主は、当時毎朝のごとく、全員の前で話をした。そのときの話が、「所主一日一話」として残っている。

なお、その後、朝会では初めに「松下電器の遵奉すべき5精神」(昭和8年7月制定、後に7精神となる)が唱和され、終わりに「社歌」(昭和8年2月制定、その後4回改定)が斉唱されるようになった。この朝会・夕会は、今日では、海外の事業場でも続けられている。