94. 新政経「1周年記念講演会」を開催 1953年(昭和28年)

「繁栄の社会を築くためには、1日も早く民主主義の真の発展を図ることが大切である」と機会あるごとに呼びかける社長のもとに、各界から多くの同志が集まった。そこで、社長は、民主主義の研究と普及を強力に推進するために、同志と相寄り、昭和27年8月、新政治経済研究会を発足させた。

同会は、発足以来、毎月1回、大阪と東京で定例検討会を開催、また機関誌「新政経ニュース」を発刊、運動は次第に広がりを見せた。

その1年後の昭和28年9月22日には、大阪の朝日会館で1周年記念講演会を開催した。この講演会では、関西の錚々(そうそう)たるメンバーによって「1日内閣」が組閣され、各大臣から10分間の抱負が述べられた。

このとき、社長は観光大臣として、「日本は美しい景観をもっているが、これは立派な資源である。工業立国、貿易立国などとやかましく叫ばれているが、観光立国こそもっとも力を入れるべきである。それによって得られる最大の利益は、日本が平和な国になることにあるからである」と「観光立国の弁」を述べた。

この会は、相応の目的を果たし、昭和41年10月、PHP研究所と合流、発展的に解消した。