111. タイム社創立40周年記念祝賀会に出席 1963年(昭和38年)
前年2月、タイム誌のカバー・ストーリーで紹介された会長は、昭和38年5月に、いわゆる「世紀のパーティー」として名高いタイム社創立40周年記念祝賀会に夫妻で招待された。このパーティーは、過去にタイム誌の表紙を飾った世界の著名人を招待して、開催されたものである。
5月6日夕刻、会場の二ューヨークのウォルドルフ・アストリア・ホテルには、招待者の284人のほかに、総勢2,000人の人たちが続々と詰めかけた。
午後7時15分、会は、スペルマン枢機卿による祈りの言葉から始まった。タイム社の会長のあいさつに続き、次は招待者の紹介である。会場が広いので、紹介者にスポットライトが当たり、前方の大スクリーンにその人の顔写真が写し出された。
この会で、ジョンソン副大統領やラスク国務長官などの祝辞の際に、全員が起立をして敬意を表したことや、延々5時間にもおよぶ長時間のパーティーにもかかわらず、手洗いなどのために席を立つ人がいなかった点など、戦後日本の礼儀と比較して考えさせられるものがあった。