158. 「世界を考える京都座会」が発足 1983年(昭和58年)

昭和58年4月、相談役は「今日、世界は総混乱、総混迷にあり、一大転機に直面している」との認識に立ち、新研究提言機構「世界を考える京都座会」を発足させた。同会は、相談役を座長に、11人の学識経験者を基本委員として、3~4年後をめどに研究成果をまとめようというもの。

11人の基本委員とは、天谷直弘氏(産業研究所顧問)、飯田経夫氏(名古屋大学教授)、石井威望氏(東京大学教授)、牛尾治朗(ウシオ電機会長)、加藤寛氏(慶応義塾大学教授)、高坂正堯氏(京都大学教授)、斎藤精一郎氏(立教大学教授)、堺屋太一氏(作家)、広中平祐氏(京都大学教授)、山本七平氏(山本書店店主)、渡部昇一氏(上智大学教授)の諸氏であった。

相談役は、「昨今の日本と世界の状況には、不安と困難が随所にある。これに対処していく道を見出すために、日本のみならず、世界を舞台に衆知を集めるときが来ている。それは“経済大国”の1員となった現代の日本人が世界人類に対する大事な使命、責任の1つである」と座会に取り組む意欲を表明した。