平成時代が求めた“KADEN”
昭和は電化製品が誕生し、成長した時代でした。
成熟期に入った日本の家電は、平成時代にどのような進化を見せたのか、
平成の始まりとともに顕著になった社会の潮流を5つ取り上げ、
それらに対する当社の取り組みをご紹介します。
1986(昭和61)年の「男女雇用機会均等法」施行に伴い、平成に入ってから女性の社会進出が拡大します。結婚、出産後も働き続ける女性が増え、共働き世帯が増加。管理職に占める女性の割合も急激に上昇しました。また、これまでは女性では採用されなかった職種に就くことが可能になったため、さまざまな現場で女性が男性と一緒に活躍する姿を見かけるようになりました。このような背景を受けて、仕事と家事の両立に追われる女性の家事負担を軽減されるための生活家電や、いくつになっても美しく輝くことを支援するビューティ家電、さらに、共働きで昼間留守になる家庭を支援する家電などが続々登場しました。
「男女雇用機会均等法」
職場における男女の差別を禁止し、募集・採用・昇給・昇進・教育訓練・定年・退職・解雇などの面で男女とも平等に扱うことを定めた
1985年(昭和60年)制定
1986年(昭和61年)施行
1997年(平成9年)一部改正
- 女性保護のために設けられていた時間外や休日労働、深夜業務などの規制を撤廃。
- セクシャル・ハラスメント防止のため、事業主に対して雇用上の管理を義務化
平成時代に起きた出来事
平成3年(1991年) 5月 育児休業法が成立
平成5年(1993年) 8月 土井たか子さん、初の女性衆議院議長に就任
平成6年(1994年) 7月 向井千秋さん、日本人女性初の宇宙飛行へ
平成12年(2000年) 6月 国連女性2000年会議開催
実際に展示した商品
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住宅用宅配ボックス「COMBO(コンボ)」
2016(平成28)年
宅配ボックスに荷物を入れて、扉を閉めると、1回だけ(イタズラ防止のため)捺印でき、小型の宅配物はもちろん、ポストに投函できない郵便扱い(捺印不要)の荷物も受け取れる。電源不要のため、住宅の壁面にも簡単に後付け可能。
荷物を受け取る
荷物を取り出す
電源不要の押印機能
平成に入る頃から、地球温暖化による異常気象が世界各国で問題になり始めました。日本では、1997(平成9)年に開催された地球温暖化防止京都会議(COP3)での京都議定書の採択をきっかけにして人々の関心が高まり、「21世紀は環境の時代」と呼ばれ、温暖化が進む地球環境を守るためのCO2排出量の削減に向けた積極的な取り組みが始まりました。この動きは、「エコ(エコロジーの略)」と言われ、CO2削減のみならず、省資源・省エネルギー・低汚染など、地球に優しいさまざまな活動が展開されました。とりわけ、「持続可能な社会の創造」を目指した、創エネ、蓄エネ、省エネ機器は人々の生活に浸透し、現在も進化し続けています。
平成時代に起きた出来事
平成10年(1998年) 6月 特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)交付
平成17年(2005年) 2月 京都議定書発効
3月 愛知万博開催
6月 クールビズ開始
平成21年(2009年) 5月 家電エコポイント制度開始
実際に展示した商品
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パナソニック エコテクノロジーセンター 株式会社(PETEC)
使用済み家電製品の再商品化(リサイクル)および、リサイクル技術の開発・実証を行う株式会社松下エコテクノロジーセンターを2000(平成12)年4月に兵庫県加東郡社町に設立。(2008年10月 パナソニック エコテクノロジーセンター株式会社に社名変更)
取扱品目
家電リサイクル法による指定品目
- 薄型テレビ
- エアコン
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
会社設立から18年間の実績
1992(平成4)年のバブル崩壊後、日本経済は長期停滞に苦しみます。先の見えない不況が続く中、人々は「せめて健康で」という思いが強くなり、健康でいることが何かを達成するための手段から目的へと変化していきました。健康になるため、健康でいるための運動や食事などにも注目が集まり、「健康寿命」を長くしたいという思いから、「健康」をテーマにしたテレビ番組が人気に、そこで紹介された食材はすぐにスーパーで完売するという現象が起きました。また、年齢に関係なく楽しめるジョギングや登山がブームとなり、2007(平成19)年の第1回東京マラソン開催以降、全国各地で市民マラソン大会が激増しました。家庭でストレス解消や体調を整えるための機器がヒットしたり、おいしいお水やきれいな空気にお金を払うという意識が生まれたりしたのもこの時代に入ってからです。
平成時代に起きた出来事
平成10年(1998年) レシピサイトの「クックパッド」がサービスを開始。手作り志向に
平成19年(2007年) 3月 第一回東京マラソン開催
平成23年(2011年) 10月 第一回大阪マラソン開催
平成24年(2012年) 3月 第一回京都マラソン開催
平成27年(2015年) 10月 スポーツ庁の設置
実際に展示した商品
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平成に入ると平均寿命の延びや出生率の低下による少子高齢化が加速、日本の総人口は2011(平成23)年をピークに減り続けています。世界保健機関(WHO)などの定義では、総人口において、一般的に高齢者とされる65歳以上の人口の割合(高齢化率)が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%超は「超高齢社会」とされています。日本は1970(昭和45)年に高齢化社会、1994(平成6)年に高齢社会となり、2007(平成19)年には21%を超えて、諸外国に先駆けて既に超高齢社会に突入しています。この傾向は今後も続くと予想され、世帯主が65歳以上の単独世帯や夫婦のみの世帯が増加しているため、高齢者がくらしやすい環境の整備が望まれています。
平成時代に起きた出来事
平成12年(2000年) 4月 介護保険法の施行
平成20年(2008年) 4月 後期高齢者医療制度の開始
平成22年(2010年) 1月 日本年金機構が発足
6月 子ども手当支給開始
実際に展示した商品
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パナソニック エイジフリー 株式会社
介護のある暮らしのインフラづくりを推進する「エイジフリー事業」は、1998(平成10)年に介護付有料老人ホーム開設を起点にスタート。2000年の介護保険制度導入後、在宅向けの介護サービスや介護リフォーム、介護用品・設備の開発、ショップの展開へと拡大。2016年4月介護関連4子会社を統合し、パナソニック エイジフリー株式会社を設立。
パナソニックの「エイジフリー」とは
「エイジフリー」は、パナソニックの介護事業のコンセプト。
「バリアフリー」「ストレスフリー」「ケアフリー」の3つのフリーを「エイジフリー」として掲げ、商品やサービスの提供を通じて生涯にわたっての快適な暮らしをお手伝いする。
エイジフリーの事業領域
1995(平成7)年のWindows95の発売により、パーソナルコンピュータが一気に普及しました。あわせて、それまで大学関係者や研究者の間で使用されていたインターネットも、一般に浸透し、同年の流行語に。その後、通信速度の向上に伴って、文字、音声、画像、映像が次々とアナログからデジタルへ変換され、全ての情報がネットワーク上でやり取りできる時代になり、家電、放送、映画、自動車、電話、医療、通貨など、世の中のあらゆるものがデジタルへと大きくシフトしました。合わせて、デジタルデータを保存するメディアも劇的な速さで進化します。音楽は、平成元年頃はまだカセットテープの全盛時代、それがデジタル化されてCDに記録され、最近ではHDDに保存して聴くケースが増えています。一方映像の録画メディアは、VHSテープからDVDへ、そしてその10倍以上のデータ容量を持つブルーレイ・ディスクに進化しました。また、SDメモリーカードの容量は2000(平成12)年の発売時は8MBでしたが、4年後には256倍の2GBになりました。
平成時代に起きた出来事
平成元年(1989年) 4月 日本のドメイン名がJPに
平成4年(1992年) 9月 日本初のWEBサイト誕生
平成7年(1995年) 7月 Windows95発売
平成12年(2000年) 2月 内閣官房に情報セキュリティ対策推進室設置
12月 BSデジタル放送開始
平成13年(2001年) 1月 IT基本法施行
5月 ウィキペディアの日本語版が発足
11月 JR東日本がSuicaのサービス開始
平成17年(2005年) 4月 個人情報保護法の全面施行
平成19年(2007年) 4月 電子マネー nanacoサービス開始
6月 アメリカなどで初代iPhone発売
平成28年(2016年) 9月 LINEモバイルサービス開始
実際に展示した商品
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70 DVDメディア
71 VHSビデオテープ