世界が評価、オープンリールデッキの金字塔
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アイソレートループ方式 オープンリール・テープデッキ
登録年:2018年
登録番号:00246
品番:Technics RS -1500U
製作者:松下電器産業株式会社
製作年:1976年
登録基準:
1.-【ロ】国際的に見て日本の科学技術発展の独自性を示すもの
![アイソレートループテープ走行メカニズム](/content/dam/panasonic/phd-jp/ja/corporate/about/history/panasonic-museum/know-ism/archives/20221217/11/2008_09_2.png)
テープデッキ1号機RS-1000Uを1965年に発売して以来、テクニクスはカセット、オープンリールの両部門で次々と傑作、意欲作を創出してきました。それから10年後に始動した、テクニクスデッキのフラッグシップモデル開発プロジェクトでは、
- 一見して他社製品と差別化できるオリジナリティにあふれたもの。
- 市場におけるこれまでのイメージをくつがえす斬新なもの
- 価格を超越した魅力ある高付加価値商品
を開発目標に定め、その上で「見て美しく、触って楽しく、聞いていて良い。」というスローガンを掲げました。
その結果誕生したのが、これまでデータレコーダなどプロ用機器に採用されていたアイソレートループ方式によるテープ走行系を民生機に応用し、ユニークなテープパス系で安定した走行性能を備えたオープンリール式高級テープデッキ「RS-1500U」です。
U字型のユニークなテープ走行を行う独自のアイソレートループ方式は、シングルキャプスタン、2ピンチローラーでクローズドループを構成。リール台の回転からヘッドの接触経路を隔離し、テープテンションの変動による悪影響を徹底して遮断。また、直径34ミリの大口径キャブスタンは、これまでターンテーブルで培ってきたサーボコントロール式DCダイレクトドライブ(D.D.)モータを搭載し、高い回転精度を獲得。アイソレートループ方式による安定したテープ走行を驚異的なスペックにまで高めていきました。
さらに、音だけでなくスタイルや感触にもこだわりを見せ、ボタンの触感からつまみのトルクまで、細かい部分で調整を重ねて使い勝手の良さも実現。スローガン通りの製品に仕上げました。1976年に発売されると、国内のみならず海外でも高い評価を受け、ロングラン製品になりました。
RS-1500Uは、オープンリール式テープレコーダとして、ユニークな形式と独自技術で高性能を実現した機種として重要であると評価されています。
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