家庭向けエアコン
ルームエアコン「エオリア」Xシリーズは、住宅の断熱性能向上や気候変動にともない長時間使用が増加している家庭用エアコンにおいて、低負荷運転時でも高効率・安定した運転を実現した製品です。調査では、昼夜・季節を問わずエアコン使用が増加しており、特に春秋や夜間などの低能力運転時の省エネ性が重要と判明したため、風量と圧縮機制御を進化させた「エコインバータ制御」や、低負荷時の安定性を高める「エコロータリーコンプレッサー」を開発しました。
また、冷えすぎを防ぎつつ省エネを実現するパーシャル除湿機能や、軽量・省資源化と性能向上を両立する補助翼付プロペラファンを搭載した新型の省エネルームエアコンです。
GHP(ガスヒートポンプエアコン)
GHP(ガスヒートポンプエアコン)は、室外機内にあるコンプレッサーをガスエンジンで駆動し、ヒートポンプにより冷暖房を行う空調システムです。
2020年に発売した超高効率GHP「エグゼアⅢ」は、機器サイズおよびメンテナンススペースを削減し、設置面積を従来から17%低減しました。また、冷凍サイクル効率および送風機効率向上などの技術開発により、年間エネルギー消費量を前シリーズ比約10%削減し、コンパクト化と省エネ性を両立しました。
これらのことが高く評価され、2020年度省エネ大賞(資源エネルギー庁長官賞)他、数々の賞を受賞しました。
GHPエグゼアⅢ
エコキュート
<太陽光自家消費促進型 自然冷媒(CO2)ヒートポンプ給湯機>
パナソニックは、おひさまエコキュートで再生可能エネルギーの自家消費を促進し、カーボンニュートラルの実現に貢献します。
「おひさまエコキュート」はお湯を沸かす際、大気熱と太陽光発電と電気を併用。CO2排出量と給湯にかかる光熱費が削減できます。
エネルギーの自給自足をめざした新しい生活スタイルが求められる昨今、地球温暖化や自然災害など、私たちを取り巻く環境は、刻々と変化しています。
おひさまエコキュートは太陽光発電でつくったエネルギーを有効活用し環境に配慮してお湯をつくります。
吸収式冷凍機『節電型ナチュラルチラーPR型ジェネリンク』
吸収式冷凍機は、圧縮機を使わず真空下での冷媒の気化熱を利用する空調システムです。冷媒に水を使い、運転動力源に工場の廃熱やガスの燃焼熱など熱エネルギーを使うため消費電力量が少なく環境にやさしい空調設備として、ドーム球場などの大規模施設の空調に適しています。冷房負荷が大きい時に電力負荷のピークを下げられることに加え、自然冷媒の水を使用していること、また、同程度の能力が必要な空調設備として室外機の設置スペースが少ないという大きなメリットがあります。
本製品は従来製品から定格冷却水流量を30%、冷却水ポンプ搬送動力を65.7%削減することで、電力消費の大きい冷却水ポンプの消費電力量を限界まで削減且つ、廃熱利用によるガス燃焼23.5%削減による製品全体としての省エネを実現したことを評価していただき、平成29年度(2017年)のデマンドサイドマネジメント表彰において、ヒートポンプ・蓄熱センター振興賞を受賞しました。
欧州向け温水暖房システム
欧州向けに販売しているAquarea Air to Water(A2W)は、再生可能エネルギーを活用した環境に優しい次世代暖房システムです。業界トップクラスの省エネ性を実現し、太陽光発電システムとの連動も可能です。各社に先駆け、自然冷媒であるプロパン(R290)を採用したラインアップもそろえ、さらなる環境負荷軽減に貢献しています。また、優れた工業デザインとして、グッドデザイン賞を受賞。IoTクラウドを用いた遠隔監視など、お客様の暮らしに寄り添ったサービスも展開しています。
2024年、集合住宅向けの大能力A2Wのラインアップも済み、環境にも人にもやさしい商品として、当社Aquareaは進化し続けます。
IAQ制御搭載 熱交換気システム
「IAQ制御」を搭載した熱交換気システムは、夏季・冬季における熱交換換気によるエアコン負荷軽減と、中間期における給排気量の自動調整による換気電力の軽減で、年間通して省エネルギーに貢献する製品です。
真夏・真冬の冷暖房がフル稼働する時期には、排気する空気から熱を回収し室内温度に近付けて給気することで、エアコンの冷暖房負荷を軽減し、省エネに繋げながら室内の快適性を保ちます。温度的には快適で冷暖房負荷の少ない中間期(春・秋)では、室内外の温度差をセンシングし、空気質に応じた換気風量の可変制御を行うことで省エネ換気運転を行います(例:熱交換の必要性が低いため排気量を絞って消費電力低減)。また、給気量>排気量で室内を陽圧化することで、屋外からの有害物質(花粉やPM2.5)の侵入をやわらげ、室内の快適性を保ちます。さらに、給排気モーターには比消費電力の小さい(運転効率の良い)DCモーターを採用し、風量の可変制御との相性もよく、換気扇自体の消費電力削減も図っています。
このようにIAQ制御搭載の熱交換気システムは、換気によるエネルギーロスを抑制し、日常的な消費電力の削減を通じてCO2排出抑制に寄与し、快適性と省エネ・環境配慮を両立した、GX志向型建築との親和性が非常に高い換気システムと言えます。
熱交換気ユニット
(カセット形・DCモータータイプ)
再エネ利用最大化のための個別空調システム「ハイブリッドGHP」
本製品は、エンジン駆動式コンプレッサと電気駆動式コンプレッサを組み合わせたハイブリッドGHPであり、上げ下げDRへの対応を可能としたシステムです。主な機能としては、従来モデルである「スマートマルチ」の遠隔制御に加えて、外付け基板を介してアグリゲータ等からの信号を受信し、運転モードを切り替える機能を搭載し、空調性を損なうことなく手軽に電力変動への対応を可能としました。運転モードの1つには電力を優先的に使用するモードを搭載し、簡易的な上げデマンド運転も可能としました。
また、運転制御において電気とガスの良いとこ取りで標準GHPからAPFpを約16%向上し、業界トップクラスのAPF2.46(20馬力)を達成。さらに、設置スペースは標準モデルと同等とし、電気またはガス遮断時の運転継続範囲の拡大も実現しました。
一体型ハイブリッドGHP
U-GSH560U1DR
業界初※1、AIを活用した空調制御「省エネマネジメントサービス」
AIが施設情報や外気温・気象情報に加え、利用者のリモコン操作履歴を学習し、店舗スタッフの業務や時間帯で変わる快適性を損なうことなく、状況に応じた最適な温度へ自動制御します。これにより、年間で約20%※2の消費電力量削減を実現しています。既設の業務用空調機※3に後付けで導入でき、大規模工事や複雑な運用変更を必要としません。コストや運用負荷から対策が困難だった小中規模・多店舗展開施設の課題においても、空調運用の自動化による確実な省エネを可能にします。
本サービスは、2025年度省エネ大賞「経済産業大臣賞」を受賞しました。
※1 空調機業界において、当社調べ(2023年3月8日時点)
※2 1年間、関東地方の2つの異なる物販店舗(約1,000m2)の施設での検証値を元に推定。「設定温度自動リターン」機能(一定時間で指定した温度設定に戻る機能)との比較。実際の効果は、使用環境等の条件により異なります。
※3 当社指定の機種および製造年数の条件を満たす機器に限ります。
『エコ・ハイブリッド方式』衣類乾燥除湿機 F-YEX120B
2つの冷却機構で除湿し、大幅な省エネ除湿を実現
本製品に搭載した「エコ・ハイブリッド方式」は、冷凍サイクルの冷却器で室内の空気を冷却・結露させた後、その冷却された空気と別経路から取り込んだ室内空気を空冷式熱交換器で熱交換し、再度冷却・結露させることで除湿を行う仕組みです。これまで利用されていなかった冷熱を有効利用することで、除湿効率を向上させ、省エネ性に優れた新しい除湿方式を実現しました。その結果、消費電力は従来品と比べて約3分の1にまで削減されています。
この革新的な技術が評価され、2024年度には省エネ大賞「資源エネルギー庁長官賞」を受賞しました。
シルキーファインミスト
シルキーファインミストは、低圧エア(0.25MPa以下)でも平均ミスト粒子径が約6~10μmの微細ミストで噴霧可能なミストの登録商標です。シルキーファインミストを噴霧する二流体ミストノズルを用いた工場加湿システムは、人や建物、機械も濡れにくく、加湿によって空間内に、静電気対策など様々な効果を提供します。工場における加湿が必要な工程において利用することにより、従来の間接的蒸気式加湿装置の加熱エネルギーや電極式蒸気加湿装置の電気エネルギーを必要としないことで、従来の加湿設備に比べて、消費エネルギーを大幅に削減することが可能です。また、省エア消費駆動のため省エネ性にすぐれており、大規模空間を微細ミストで加湿制御を行うことで、工場の省エネ化に貢献します。なお、工場加湿システム(制御盤【品番:AE-GSCU011】、電磁弁ユニット(空気)【品番:AE-GSVA011】、電磁弁ユニット(水)【品番:AE-GSVW011】、噴霧ユニット【品番:AE-GSUG011】)は、環境省LD-Tech「2025年度」認証製品に選ばれています。
デマンドレスポンス対応冷蔵庫(WX3/HY3タイプ)
従来機能として、無駄な消費を削減する「AIクーリング」、着霜を抑制して冷凍焼けを防ぐ「霜つき抑制冷凍」、停電時も庫内低温を長持ちさせ、食品廃棄を減らす「停電そなえモード」を搭載し、食品の鮮度と家庭の快適性を両立してきました。新たに「デマンドレスポンス対応」を追加することで、CO2削減・フードロス削減・気候変動対応のレジリエンス向上に貢献します。
■デマンドレスポンス(DR)自動運転サービス
近年導入が進む再生可能エネルギーは、時間帯や季節によって電力需給バランスが不安定な傾向があり、パナソニック(株)は常時稼働する冷蔵庫に着目し、デマンドレスポンス(DR)サービス※4という新たな環境価値を提案します。電力会社からの要請に応じて冷蔵庫を自動制御し、需要が高い時間帯には電力使用を抑制し、再生可能エネルギーが豊富な時間帯には電力使用を増やすことで、電力需給の安定化に寄与します。利用者は特別な操作をすることなく、機器連動で手間なく環境貢献できる点も大きな特長です。ご家庭での無理のない需給調整を積み重ねることで、再生可能エネルギーの有効活用とCO2排出削減につながり、脱炭素社会の実現を後押しします。日常のくらしの中で、こうした取り組みを通して環境と快適性の両立を目指し、持続可能な社会づくりに貢献していきます。
※4 ご利用には契約電力会社のデマンドレスポンスサービスへの申し込み、パナソニック「Kitchen Pocket」アプリへの登録が必要です。
家庭用燃料電池「エネファーム」
家庭用燃料電池 エネファームは、都市ガス(天然ガス)またはLPガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電させ、その反応時に出る熱は貯湯タンクに蓄えて家庭で活用することができる、高い発電効率と省エネ性を兼ね備えたシステムです。
エネファームは、全数にLPWA(Low Power Wide Area)通信機能を標準搭載し、クラウドを通じて気象情報を受信できます。「停電リスク予測」を受信した場合には、自動的に発電モードを切り替えて停電に備えます。深夜などエネファームが発電を停止している時間帯に停電が発生した場合においても外部電源による再起動が不要になり、停電発生時でも安心して電気をお使いいただけます。
また、ガス供給が停止した場合には、電気ヒーターを使用してお湯をわかす機能を新たに搭載。さらに断水時には貯湯タンクのお湯を、生活用水として使用する事もできます。これらの機能により、エネファーム1台で「停電時の電力」「ガス供給停止時のお湯」「断水時の生活用水」という災害時における必要最低限のインフラ確保がより容易になり、在宅での避難が必要なときでも、あんしんな気持ちでお過ごしいただけます。
純水素型燃料電池「H2 KIBOU」
純水素型燃料電池は、家庭用燃料電池「エネファーム」で培った技術を応用しています。例えば、燃料電池のキーデバイスであるスタックをエネファームと共用化することにより、安定した発電性能と業界最高水準※5の発電効率56%※6を実現しました。また、本製品は業務用途をターゲットにしているため、家庭用エネファームの発電出力(700W)の14倍以上となる9.9kWに発電出力を強化。さらに、複数台を連結制御することで需要に応じて発電出力をスケールアウト可能にするほか、軽量・コンパクトな筐体サイズを生かして、建物の屋上や狭小地などさまざまな設置条件にも柔軟に対応します。
また、2022年度には、純水素型燃料電池と太陽電池を組み合わせた自家発電により、当社滋賀県草津拠点内にある燃料電池工場の製造部門の全使用電力を100%再生可能エネルギー※7で賄う実証施設「Panasonic HX KUSATSU」を稼働させました。本施設をご見学いただくことで、水素を使ったCO2削減のソリューションを身近に実感いただけるようになりました。
パナソニックは、水素の本格活用という再生可能エネルギーの導入拡大に向けた新たな選択肢の提案を通じて、脱炭素社会の実現に貢献していきます。
※5 2021年10月1日現在、純水素型燃料電池における発電効率において パナソニック調べ
※6 効率は全てLHV基準で表しています(LHV=燃料ガスを完全に燃焼させた時に生成する水蒸気の凝縮潜熱を差し引いた発熱量)
※7 環境価値証書の活用を含む再生可能エネルギーにて生成されたグリーン水素を活用することで対応可能、実証時は再エネ由来の水素を用いるものではありませんが、将来的には再エネ由来水素の使用を目指しています。
LED投光器「アウルビームER」
投光器は、スタジアムや多目的アリーナなどのスポーツ施設に設置され、特定の方向に強い光を照射できる照明器具です。LED投光器「アウルビームER」は、従来のHID投光器と比べて大幅な消費電力の削減を実現しています。必要な光をグラウンド面にしっかりと届けながら、周辺への光漏れやプレイヤーへのまぶしさを抑えることが可能です。また、当社独自の光学設計技術により、ルーバを使用して光漏れを防ぐ従来の方法に比べ、設置台数を削減できるため、周囲の環境に配慮しながら、省エネにも大きく貢献します。
一体型階段灯 ワイド・ミドル・スリム・コーナータイプ
蛍光灯センサなし器具から、一体型階段灯に改修すると年間約77%節電が可能。
人を検知して100%点灯、人がいない時は必要最小限の明るさに抑えて節電、もしくは人の動きを検知し、自動でON/OFF。人がいない時は消灯して節電します。
意匠性にこだわったデザインで統一感のとれた階段室空間を演出
一体型ベースライト iDシリーズ用ライトバー「環境特化タイプ」
パナソニック エレクトリックワークス(株)は、消費電力1Wあたりの明るさ(光束)を示す固有エネルギー消費効率が業界最高クラス※8となる205.9 lm/W※9を実現した、一体型ベースライト iDシリーズ用ライトバー「環境特化タイプ」を発売しました。
近年、建築物の計画から解体までにかかる生涯CO2排出量の算出義務化が政府で検討されるなど、建築業界ではCO2削減への関心が高まっています。当社では、主力製品である一体型ベースライト iDシリーズを生産する新潟工場において、CO2排出量の削減に加え、再生可能エネルギーの活用やJ-クレジットの導入により、CO2実質ゼロ化※10を実現するなど、環境に配慮した事業活動を推進しています。
「環境特化タイプ」は、照明器具のライフサイクルにおけるCO2排出量の低減を目指して開発された製品です。カバーの透過性、器具内部の反射性能を見直すことで、業界最高クラス※8の固有エネルギー消費効率205.9 lm/W※9を達成し、これにより照明器具使用時に最も多く排出されるCO2の削減に貢献します。さらに、本製品は原材料調達および生産時に発生するCO2についてもJ-クレジット制度を活用してオフセットしたうえで出荷されます。
当社は今後も、照明事業を通じて快適で省エネルギーなくらしの実現に貢献していきます。
※8 直付型照明器具本体との組み合わせ品番XFX460AUN LA9において。一体型べースライトにおいて、2026年3月1日現在。当社調べ
※9 ライトバーは照明器具本体と組み合わせて使用します。NEL4600UN LA9と直付型
照明器具本体との組み合わせ品番XFX460AUN LA9において
※10 当社のCO2実質ゼロの工場とは、省エネ技術、生産性向上などの推進と再生可能エネルギーの利活用の推進などを組み合わせ、化石燃料由来CO2の排出をオフセットするクレジットの活用によりCO2排出を実質的にゼロにしたものを指します。
電気自動車時代を見据えた【住宅用】V2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」
太陽光でつくった電気を売電するのではなく、家庭内で利用する自家消費のニーズが高まっています。V2H蓄電システム「eneplat(エネプラット)」は電気自動車のバッテリーに蓄えた電力を家庭へ供給するV2H(Vehicle to Home)と蓄電池を連携させたシステムで業界初※11の電気自動車※12と蓄電池による同時充放電を実現。より多くの太陽光発電を家庭内で有効活用でき、太陽光発電の売電量・系統からの購入電力量を減らし電気の自給自足を目指します。
また、家庭内の様々な家電や住宅設備機器を連携させるエネルギーソリューションの中核機器「AiSEG3(アイセグ3)」と「eneplat」と連携し自家消費向上、CO2削減に貢献します。
※11 国内の住宅用DC連携タイプV2H蓄電システムの2022年11月25日時点で発売済みの商品において(2022年11月25日時点 当社調べ)
※12 接続可能な電気自動車は、当社公表の対応車種に限ります。
エネルギーマネジメントソリューション「エマネージ」
エマネージは、施設の省エネ活動を問題発見から運用及び設備改善まで継続的にサポートするクラウド型サービスです。見える化では、ブレーカ別の電力計測結果、ガスなどの計測結果の推移を年、月、週、日(1時間)、日(30分)単位に切り替えて表示。系統別の電力計測結果、さらに電灯系統・動力系統の詳細も積み上げグラフで確認できます。いつ、どこで、何に、どれくらい電力を使っているのかを明確にして、発見した問題点に対して照明機器やエアコンのデマンド制御など運用の改善を図ることにより、お客様の使用エネルギーの削減に貢献します。
「AiSEG3」
「AiSEG3」は、家庭内のさまざまな設備と連携・制御することで、生活コストの削減だけでなく、快適なくらしをサポートするHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)です。
たとえば、「AIソーラーチャージPlus」では、天気予報から太陽光の発電量を、日常の生活パターンから電力使用量を予測します。これにより、発電した電気を無駄なく賢く活用し、電気代の削減を支援します。また「AiSEG2」では8つまでだった機器制御シーンの設定数を、「AiSEG3」では48シーンに拡大し、起床から就寝まで、より細やかにくらしにフィットした機器コントロールが可能になりました。さらに、機能面だけでなく、Archi Designの思想を取り入れたシンプルなデザインにより、空間に美しく調和します。
新たに登場した「AiSEGアプリ」は、よく使う機能を整理し、情報のシンプル化を図ることで、電気代やエネルギー収支を一目で把握し、家中の機器をスムーズにコントロールできるようになりました。スマートフォンのGPS機能と連携して戸締りの確認を促したり、帰宅前に心地よい室温に整えたりと、場所を問わずくらしの質を高めます。
また、太陽光発電や蓄電池をかしこく活用し、日常の節電だけでなく、停電時などの「レジリエンス性」も高めています。気象警報と連動し、制御を行い、もしもの時の大きな安心につながります。
今後は、住まい手が操作しなくても、集約されたデータをAIが分析し、生活パターンに応じてエネルギー効率をより最適化する司令塔としての役割を果たすことを目指しています。これにより、近年高まる家庭のエネルギーマネジメントニーズに応えていきます。
左:AiSEG3(7型モニター付)(MKN7140, MKN7141)、
右:AiSEG3(ゲートウェイ型)(MKN706)
左:AiSEGアプリアイコン
右:AiSEGアプリ省エネトップ画面
車載用リチウムイオン電池
電気自動車(EV)は、内燃機関車(ICE)と比較してエネルギー効率に優れ、走行時における直接的なCO2排出量の削減に貢献します。中でも、BEV(バッテリー式電気自動車)はモーター駆動に必要な電力を車載バッテリーから供給するため、電池はその中核を担う重要な構成要素です。
当社の車載用リチウムイオン電池は、高容量・高出力の実現により、EVの長距離走行の向上にも寄与しています。
日本および北米を中心に生産体制を強化し、EVの普及促進と環境負荷のさらなる低減を通じて、脱炭素化の実現に貢献してまいります。
低コスト・高精細有機EL(OLED)ディスプレイ向け産業用インクジェット装置
基板上に赤、緑、青(RGB)の発光材料を塗布し、電流を流すことで映像を表示する有機EL(OLED)ディスプレイは、テレビ、スマートフォン、サイネージなど、さまざまな分野で広く活用されています。
従来、OLEDディスプレイの製造には真空蒸着方式が用いられてきましたが、この方式では材料の利用効率が非常に低く、高価な材料の多くが廃棄されてしまうという課題がありました。当社が開発したインクジェット方式は、真空プロセス装置に比べて装置コストが低く、材料の利用効率を高められるうえ、大型基板への対応も可能です。さらに、真空環境を必要とせず印刷できるため、製造時の省エネルギー化にも貢献します。また、インクジェット方式で生産されたディスプレイは、RGB自発光によりカラーフィルターによる光の損失が少なく、従来のホワイトOLEDに比べてエネルギー変換効率が高いという特長があります。これにより、ディスプレイ使用時の省エネにもつながります。
この技術は、科学技術の進歩と産業の発展に大きく寄与するものとして高く評価され、市村産業賞功績賞や大河内記念技術賞など、数々の賞を受賞しています。
クリーンルーム運用コストを抑える低消費電力・ターンテーブルタイプのスパッタ装置
半導体デバイス・ディスプレイ・エネルギー・光学部材などを製造する前工程において、真空中で薄膜形成材料を基板に堆積させるスパッタ装置は幅広く使用されています。
従来のスパッタ装置は、異なる材料の成膜を一つの装置内で連続して処理することを目的にマルチチャンバーの構成が用いられていますが、装置の専有面積(フットプリント)が大きくなるためクリーンルームの運用コストが増えてしまう課題がありました。当社のターンテーブルタイプであれば、一つのチャンバーに複数の処理室を設け、ターンテーブルによって処理室間を移載する構成をとるため、フットプリントを小さくすることが可能となり、クリーンルームの運用コストを削減できる効果が得られます。さらに処理室を一つのチャンバーに集約することで、高真空を得るために必要なクライオポンプの台数を削減できるため、その駆動源となるコンプレッサーによるエネルギー消費量を削減でき、設備稼働時の省エネにも繋がります。
当社製スパッタ装置は、業界標準的に長期間にわたり広く採用されている信頼性の高い多層膜に対応したスパッタ装置であり、BtoBプラットフォームとしても高い評価を得ています。
低コスト・成形サイクルタイム短縮の特徴を持つ超高速H&C成形(電気式)
車載や家電用途でウエルドレス、塗装レスを実現するためにH&C成形は広く使用されています。プラスチックなどの材料を成形する装置の一種であるH&C成形(蒸気式)は「Heat(加熱)」と「Cool(冷却)」の工程を成形1サイクル内で行うことで、高外観品質、成形難易度の低減に寄与していますが、成形サイクルが長くなるデメリットがあります。
当社独自の超高速H&C成形(電気式)は、熱効率の高い電気ヒーターによる「加熱工程」と、チラー水による「冷却工程」の熱交換効率を高める当社の独自技術でH&C工程のサイクルを短縮し、成形機の導入数や成形加工費の削減で、省エネルギー化に貢献しています。また、ボイラー設備が不要になるなど、設備としての原材料削減と燃料費削減の観点からも環境負荷の低減に貢献しています。