経営理念特別展「松下幸之助『雨が降れば傘をさす』~キャッシュフロー経営の実践~」
当社グループの事業会社制のスタートから8カ月、競争力強化のスピードを高めるために、それぞれの分野において誰にも負けないオペレーション力が求められています。
今回の特別展では、キャッシュ創出力を強化するために、松下幸之助が徹底して実践してこられたキャッシュフロー経営の考え方や先輩方の事例を紹介しています。皆様方が、事業におけるキャッシュフロー経営に思いを致し、貢献していく一助にしていただければ幸いに存じます。
<苦難の歴史に学ぶ>
松下幸之助が、資金繰りに苦労し、生活費にも困窮した体験としてよく知られているのが、22歳で独立開業した頃と終戦後の話。どちらも、当時の厳しさを伝える貴重な資料が残されています。なぜ、これらの資料が大切に保管されていたのか― 当時の幸之助や松下電器が置かれていた状況を理解し、改めてお金の大切さを学ぶ機会としたい。
<幸之助の考え方と先輩の事例に学ぶ>
戦後、電化ブームを迎えて事業が拡大する中でも、幸之助は資金の確保や有効な活用に常に目を配っていた。
このコーナーでは、「資金の確保」「在庫の適正化」「合理化の追求」「仕事の付加価値向上」といった4つの切り口から、その内容を紹介しています。
<共存共栄に根差した資金重視の姿勢>
1950年代の中頃から、電化商品が相次ぎ発売され、いわゆる「電化ブーム」が到来した。幸之助は当時社長として陣頭指揮をとっており、新製品にはすべて目を通し、事業部にさまざまな指導を行っていた。幸之助の決裁は、極めて実践的な指導だったという。ここでは、洗濯機の価格決裁における幸之助の指摘をまとめています