CO2の削減
「CO2の削減」展示エリアでは、社会や私たちのくらしの中で、どのくらいCO2を排出しているのかを知り、発電の種類や方法、再生可能エネルギーの特徴を紹介しています。展示での体験を通して、発電の使い分け、電気の有効利用やCO2をできるだけ出さないくらしについてアプローチしていきます。
CO2ってどんなときに出るの?
私たち人間は生活しているだけでCO2を出しています。
いつ、どれだけCO2を出しているか見てみましょう。
子どもたちは、私たち人間が日常生活の中でCO2を排出していること、
そして目には見えないCO2の規模感を学ぶことができます。
また、パナソニックグループの長期環境ビジョンPanasonic GREEN IMPACTで掲げる目標2050年に向けて、
現在の世界のCO2総排出量の約1%(≒3億トン)」の削減インパクト」という規模感についても体験いただけます。
みんなのちからで地球温暖化を止めよう!
私たちの生活から出るCO2の量は年々増加し、今では世界で年間363億トンを排出しています。例えば、みんなが「一人1日1kgのCO2削減」を意識して取り組めば、一人ひとりの力は小さくても、地球温暖化を防ぐ大きな力になります。
だからこそパナソニックは、「世界のCO2排出量の1%=3億トンのCO2削減」に取り組んでいます。
世界中で電化製品を製造・販売しているパナソニックグループには、CO2排出を減らす責任と義務があります。
2050年に向けて、全世界での排出量1%に当たる「3億トン」のCO2削減を目標に、CO2ゼロ工場や省エネ商品の開発など、さまざまな取り組みを進めています。
今までどおりのくらしだとCO2って減らないの?
CO2を減らすコツは、住まい全体でエネルギーを上手に使うこと。
みんなでエネルギーの使い方を考えましょう。
こちらでは、住まいの中にある“エネルギーの無駄づかい”を探すゲームを体験できます。
子どもたちは、日々のくらしの中でのエネルギーの無駄に気づき、CO2削減の意識を持ちます。
子どもたちは、CO2削減には、我慢や無駄の削減だけでなく、
住まいやくらし全体でエネルギーを上手に使うことを学びます。
CO2を減らせる窓ガラスって!?
家の中で熱の出入りが一番多いのが窓。
断熱性が低いとエアコンを使っていても夏は暑さが入り、冬は暖かさが逃げてしまいます。
必要以上に電気を使うことで、冷暖房機器にも負担がかかり、CO2も余計に出てしまいます。
だからこそパナソニックは、「真空断熱ガラス」に取り組んでいます。
ガラスとガラスの間を真空にすることで熱を通さないため、一枚ガラスの10倍の断熱性があり、家全体のエネルギー消費をおさえることができます。
家の窓だけではなく、冷凍・冷蔵ショーケースにも使用され、コンビニエンスストアなどのお店の省エネにも貢献しています。
電気を自給自足すればCO2は出ないの!?
CO2が出ない太陽光で電気を“つくり”、その電気を蓄電池に“ためて”、家庭内にある機器に“つかう”、電気の自給自足ができる住宅が求められています。
3つの働きを自動でコントロールすることで家全体の省エネと快適なくらしを実現します。
だからこそパナソニックは「蓄電池」(リチウムイオン電池)に取り組んでいます。
家に蓄電池があることで、昼間は太陽光、夜は蓄電池の電気を使用することができます。
蓄電池は電気自動車にも使われ、CO2を出さずに移動ができるほか、電気自動車の電池から家に電気を送るシステムがあれば、災害による停電時でも安心して生活することができます。
電気をつくるとCO2が出てしまうの?
電気をつくるとき、CO2が出るものと、出ないものがあります。
CO2を出さない電気のあるくらしをみんなで考えましょう。
こちらのコーナーでは、水力発電、火力発電、風力発電、太陽光発電、純水素型燃料電池といった発電所で電気をつくり、
街に送電するゲームを体験いただけます。
単純に電気を送るだけではなく、なるべくCO2排出が少ない電気を送ったり、
ゲーム中、天候も変化するため、状況に応じて最適な発電所を選択する必要があります。
CO2を出さない夢のエネルギー、水素って!?
日本のエネルギーの多くは、CO2を出す化石燃料を原料とした火力発電でつくられています。CO2を出さない次世代エネルギーとして期待されているのが「水素」です。
水素は、水などのいろいろな資源から製造できるので、究極のエネルギー源として注目されています。
だからこそパナソニックは、「純水素型燃料電池」に取り組んでいます。
純水素型燃料電池は、水素と空気中の酸素を化学反応させ、その過程で発生する電気や熱を使う「小さな発電所」です。
複数台の燃料電池をつなぐことで大規模発電にも対応でき、一般家庭900戸分に相当する発電量の燃料電池で工場を動かす実証実験をしています。
あらゆる場所でソーラー発電ができるかも!?
普及している太陽電池の多くは、大きさや形状に制限があり、大規模発電をするには、広い土地や新しい場所が必要となります。
また太陽光がパネルに当たるように、森林を伐採することもあり、環境への負担もかかります。
だからこそパナソニックは、「ペロブスカイト太陽電池」に取り組んでいます。
インクのような塗料で、塗ったところが発電するのが特徴の次世代太陽電池です。
パナソニックは、今まで設置が難しかったビルの壁面や窓に活用できるよう開発を進めていて、都市部にある商業施設やオフィスの省エネに貢献することを目指しています。