802.11b/g/a/n対応の無線APとWPS設定をした場合、低レート・低セキュリティの設定になるケース
WPSで複数キーを配布するAP
規格通りにつくった製品同士でも、いざ接続させてみると何故か動作しないということがあります。 上記の事例では、通信パケットが配布順に接続されるため、1番目の接続方式が選択されてしまい、希望しない接続方式でつながってしまうという不具合です。 無線LAN端末は、無線ルーターからWPSで複数の設定を配布された場合、設定をすべて取得し、最適なものを選択するように実装することが必要となります。 様々な設定情報を想定し、内容を解読した接続設定が必要です。
特定のBBルータからDHCPによるIPアドレス取得ができないケース
市販ルータのDHCPサーバーには、300バイト未満のDISCOVER、548バイト以上のDISCOVERに応答を返さないルータが存在します。 DHCP DISCOVERのパケットサイズは、相互接続性を考慮し、UDPデータ長を300バイト以上、548バイト未満にするべきです。
特定のBBルータを使用するとアプリケーションの起動に失敗するケース
IPv6/IPv4の仕様の異なる2種類のプロトコルスタックが共存する通信環境では、IPv6通信が優先されることが多くなります。 この環境において、送信端末のアプリケーションがIPv6通信を試みた結果、何らかの理由で通信が成立しないと、IPv4通信で再送が行われる場合があります。 送信端末のOSやバージョンにより挙動は異なりますが、IPv4による再送の際、一部サイトの表示の遅延や必要な通信をBBルータが通さないケースがあります。このため、アプリケーションの起動に失敗することもあります。 このように、不具合のあるルータ情報はカスタマーサポートへ提供することが必要となってきます。
市販のBBルーター(特定機種)を再起動した際、DHCPでアドレス取得に失敗する
このルーターは起動処理中にDHCPサーバーが動作した後、Ethernetのリンク状態のダウン/アップが発生します。従来のルーターでは発生していませんでしたが、複数メーカーの比較的新型のルーターで発生している現象です。
通信機器がDHCPでアドレス取得中に、従来発生していなかったルーターのリンクダウン/アップが発生すると、端末内部のDHCPとリンクの状態に不整合が生じ、DHCPの状態遷移が止まってしまいます。その結果としてアドレスの取得ができなくなります。
Ethernet・イ-サネットは富士ゼロツクス株式会社の登録商標です。