グループCTOメッセージ
Panasonicのモノづくりを礎に、AIの進化と向き合う
パナソニックグループは物と心が共に豊かな理想の社会の実現を掲げ、事業活動を通じて人々のくらしをより便利で豊かに、より良くすることを目指しており、この理念は現在も事業と技術開発の根幹を成しています。近年は喫緊の課題である「地球環境問題の解決」と「お客様一人ひとりの生涯にわたる健康・安全・快適」にお役立ちを果たすことを目指し、研究開発を推進しています。
その中で私はパナソニックグループ全体の技術開発や環境、知的財産を担うグループCTOとして、技術の側面からこれらの取り組みを支え、各社の技術部門と連携しながら使命達成の確度を高める役割を担っています。現時点で「地球環境問題の解決」については、パナソニック グリーンインパクト(PGI)活動が有効に機能し、事業・技術・事業場を横断したグループ全体の取り組みとして一定の成果につながってきました。
また、「お客様一人ひとりの生涯にわたる健康・安全・快適」については、AIの利活用が大きな役割を果たすと考えており、製品やサービスの品質・安全性の高度化や、安心して使い続けられる仕組みづくりなどを、事業会社とともに技術とAIの両面から検討することを開始しています。私たちの目的は研究開発そのものではなく、技術を社会に実装し、より良いくらしと環境負荷低減につなげることにあります。今後も、「地球環境問題の解決」と「お客様一人ひとりの生涯にわたる健康・安全・快適」にお役立ちを果たすことを目指し、新しい技術やサービスの提案を含め、事業会社との対話を重ねながら、実装を見据えた研究開発を粘り強く進めていきます。
社会におけるAI活用が急速に進み、サイバー空間では業務の効率化が進展してきました。またこれからは、その成果を現実世界へとフィードバックするCPS(Cyber-Physical System)やフィジカルAIの活用を通じて、さらに進んでいくと考えられます。パナソニックグループをはじめとする日本の製造業の強みは、製造現場で培われてきた暗黙知や品質担保のプロセスであり、これらをAIに活用することで、他国との差別化や新たな価値創出につながる可能性があります。
こうしたAI活用をグループ横断でさらに加速するため、グループCAIOとして榊原さんを迎え、AI・ロボティクス研究開発本部を発足しました。グループCTOとCAIOが連携しながら、より実効性の高いAI活用と価値創出を推進していきます。
パナソニックグループの技術力のさらなる進化にご期待ください。
パナソニック ホールディングス株式会社
執行役員 グループCTO
小川 立夫