1971年(昭和46年)

NY証券取引所に株式を上場

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当社の株式の初取引にニューヨーク証券取引所を訪れた松下正治社長。

名実ともに世界企業の仲間入り

1968年に創業50周年を迎えたパナソニックはこれをひとつの契機にして、「世界を視野にいれた」経営姿勢をより鮮明にさせた。

その翌年、松下正治社長は「世界の繁栄に貢献」「世界的な研究開発」を強く要請した。松下幸之助会長は「世界に貢献できる絶好機」として、「今日までは日本国内を対象にものを考え、あわせて輸出を伸ばしていきたいと考えていたが、これからは世界を対象にものを考え、その中で日本を考えていく」と発想の転換を促した。また1970年の初頭には「70年代こそ、日本は世界のリーダーとしての一役を負わされていると思う。そのことを自覚し、それにふさわしい力を蓄えるべきだ」と訴えた。

以降、海外事業の新展開、世界に通用する人材の育成など、国際企業としての経営体質づくりが進められた。その一環として、1971年、ニューヨーク証券取引所に当社の株式が上場された。パナソニックは名実ともに国際企業の仲間入りを果たしたのである。