磁性流体のしくみ
ドロドロの液体のようなものが、磁石に反応して動くようすは、とても不思議ですね!これは「磁性流体」と呼ばれるものです。磁性流体は、強い磁石のつぶをまんべんなくまぜてある液状の物質。つぶをただ混ぜたのではなく、特別な処理をしてありますから、磁石の粉と液体がバラバラにならずに、磁石に引き寄せられて動きます。
もともとは、宇宙空間でも思い通りに動かして宇宙服や機械のすきまをふさぐことができる素材として開発されました。直接ふれずに、磁石で液状のものを操作できるなんて、すごい特徴ですよね。
身近な事例
動きを見るだけでもとても魅力的な磁性流体ですが、生活の中では、私たちが目にしない場所で活躍しています。
磁性流体は、ふれずに磁石で操作できますが、その磁石の力は電気で強めたり弱めたりできます。つまり、磁性流体の動きは、電気を使ってあやつることができるのです。このため、コンピューターやスピーカー、イヤホンなど、さまざまな精密機械ですきまをふさいだり、振動を吸収したりするために使われています。
協力:東京理科大学教授 川村 康文
![イヤフォン内部にある磁性流体を示すイラスト](/content/dam/panasonic/phd-jp/ja/corporate/center-tokyo/akerue/pages/j022/pc/151@2x.png)
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