アルケミストインタビュー

アルケミストインタビュー

mommy fingerさん

2児のママ(第1期生、1~4期活動中)

指人形作りのワークショップ「my family指人形」を展開しているクリエイター。小学6年生と1年生の娘を持つ、2児のママでもある。自身の経験をもとに考案したワークショップには、子育て中のママにとって嬉しいこだわりがたくさん詰まっている。

my family 指人形

軽くて小さい指人形 この便利さをママたちへ

ー mommy fingerさんはワークショップの制作は未経験だったとお聞きしましたが、なぜ「指人形づくりのワークショップ制作」というプロジェクトに挑戦しようと思ったのですか?

私の子どもが2人とも小さかった頃の出来事がきっかけです。子どもが小さい時はなにかと荷物が多くて大変なんですよ。特に子供をあやすとき用のおもちゃはかさばるから、何を持っていくか毎回悩んでいました。ある日電車で下の子がぐずりはじめて止まらなくなってしまって…。いつものおもちゃを使っても泣き止まなくて困っていたときに、レストランでもらった指人形を使ってみたんです。そしたら意外と気に入ってくれて!しかも上の子も一緒になって遊んでくれたんですよ。「なんて素敵なおもちゃなんだ!」と思いました。しかも指人形は小さくてかさばらないから持ち運びも簡単なので、それからはずっとマザーズバッグに入れていました。

子どもが楽しんでくれて、ママの荷物を減らすこともできる。指人形はこんなに便利だということを、今子育てをしているママたちにもぜひ知ってほしい。そんな思いから、my family指人形のワークショップの制作に取り組んでいます。

 

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mommy fingerさんはTECHNITO内にあるデジタルファブリケーション*1機器を積極的に活用している。例えば指人形の各パーツはレーザーカッターで切り出しており、また指人形の服に施されている細かい模様はデジタル刺繍ミシンを使っている。

*1 デジタルデータを使ってモノ作りをする技術のこと。TECHNITOには他にも3Dプリンターや3Dスキャナなどのデジタルファブリケーション機器がある。

子育て中のママに「自分の時間」を

ー mommy fingerさんはmy family指人形の活動を1年以上続けていますね。3ヶ月という短い準備期間のなかで毎回ワークショップがアップデートされていて驚くのですが、そのなかで変わらないものはありますか?

最初からずっと変わらないこだわりは、子育て中のママに「作る楽しさ」を感じてもらうということです。私はもともと手芸が好きで、本当は自分の子どもが小さいときに服とかバックとか手作りしてあげたかったんです。でも当時はまったく余裕がなくてできなかった。だからmy family指人形では、子育て中のママが少しの時間で手作りを楽しめるように工夫しています。例えば指人形のパーツは貼るだけで済むようにカットしていますが、オリジナリティを出せるように種類をたくさん用意しています。そのためパーツ作りはとても大変ですが、私のワークショップに参加してくれた方が楽しんでいるのを励みに頑張っています。なかでも「指人形を作っているあいだは自分だけの時間を持つことができた」と言われたのが心に残っています。私も子育て中は自分の時間がなかなか持てなくて、でもそういう時間はぜったい必要じゃないですか。だからワークショップをすることで今苦労しているママたちに少しでも「自分の時間」をもってもらえたらと思っています。

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my family指人形で使う指人形のパーツは全てmommy fingerさんの手作り。体の大きさや髪型だけでなく、髪や服の色、さらには服 の模様まで細かく選ぶことができ、参加者は自分や家族そっくりの指人形を作ることができる。

専業主婦のときは感じることができなかった「社会との繋がり」

ー アルケミストプログラムに参加してみて、ご自身の変化はありますか。また今後の目標や課題についてもお聞きしたいです。

まず私、応募するときにかなり勇気を出したんですよ。「採用されなかったらどうしよう」という不安もありましたし、自分のアイディアを提案することが恥ずかしかったです。実際にアルケミストプログラムに参加してからも、最初のほうは苦手意識が拭えず、クルーの皆さんから提案してもらうことが多かったと思います。でもワークショップを続けているうちに、たぶん2期目くらいから、やりたいことがどんどん出てきて。今では自分から提案できるようになりました。あのとき応募した自分を褒めてあげたいですね。

前といちばん違うのは、社会との繋がりを実感できていることです。アルケミストプログラムに参加する前はひとりで子供のお世話や家事をしていたので、よく孤独を感じていました。でもmyfamily指人形の活動を始めてからは、他のメンバーやワークショップの参加者との交流があって、人間関係が一気に広がりました。またワークショップの参加者から「楽しかった」と感想をいただいたときや、クルーの皆さんに自分のアイディアを評価してもらえるのも嬉しいです。専業主婦って全然褒めてもらえないんですよ…。自分も社会の一員であること、誰かの役に立っているということ、こういった充実感はアルケミストプログラムで活動を続けてきたからこそ味わえるものだと思います。

今期もワークショップをしますが、そのあとは上の子が中学受験なので一旦活動を控えめにする予定です。その間にいかに体がなまらないようにするかが課題ですかね。そして受験が終わったら、江東区でコンスタントにワークショップを開催するのが今の目標です。my family指人形は、ママたちに安らぎの時間を、子どもたちには世界に1つだけの指人形を提供する、そんなワークショップに仕上げていきたいです。

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my family指人形ワークショップの様子

聞き手・ライター / 守沢星那:アルケミストプログラムSTUDIO 第4期メンバー

 

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