土も呼吸(こきゅう)をしているの?

土の中には、空気がたくさんふくまれている。土は空気から酸素(さんそ)を吸(す)って、二酸化炭素(にさんかたんそ)を出しているんだ。つまり、呼吸(こきゅう)しているってわけだね。

でも本当は、土自体が呼吸しているのではないよ。土の中の細菌(さいきん)や小さなカビなどの微生物(びせいぶつ)が、呼吸しているんだ。植物も土の中の微生物なども、土の中に新鮮(しんせん)な空気があるから元気に生きていける。作物を植える時、土をたがやすよね。これは、土の中に新鮮な空気をたくさん送りこむためにやっていることだよ。

そう考えてみると、地上の空気も新鮮でないと、いい土を作ることができないね。工場や車から出る排気(はいき)ガスなどの大気汚染物質(たいきおせんぶっしつ)は、いったん上空に立ちのぼり、やがて雨となって地上にふってくる。そして雨にとけた大気汚染物質は、土にしみこむ。土には物質を吸(す)いつけるはたらきがあるから、これらの汚染物質は土の中にどんどんたくわえられてしまうんだ。