設計診断による不具合品の原因調査
2021年6月21日
デバイス・空間ソリューション部 エレクトロニクス設計課の大住です。設計診断の最近の診断事例を紹介します。今年も、多くの案件をご依頼いただき、おかげ様で、非常に忙しい日々を過ごしています(笑)。
その中で、印象に残った嬉しかった案件は、異常個所を数日で特定できたことです。個人的には、かなり難しい案件ではないかなと、思っていましたが。。
何故難しい案件と思ったかというと、途中で動作が止まる、スイッチが効かない、異常発熱するなどの複数の症状があったからです。複数の症状があると、分析すべきことが多々あることが多く、また、その検証には時間がかかります。
ますは不具合箇所を推定しようと考え、商品を分解して異常となっている箇所を探しました。波形測定などの検証を進めたところ、結局、異常個所は一つの部品のみでした。一つの部品が原因であることを数日で特定できたこと、これが、短期間で解決できた理由です。複数の症状があった理由は、部品の壊れ方次第で動作が変わっていたためです。壊れ方次第で動作が変わるとは。。異常個所を特定できれば破損に至るメカニズムの仮説を立てることができます。
最後に対策案に問題ないことを実験で確認して、お客様に報告することができました。動作不良問題を無事解決できたことで、落ち着いて休暇を迎えることができました。新型コロナのために、あまり楽しい休暇ではありませんでしたが。
なお、ご依頼いただいた会社の担当者様からは、お客様への不利益を無くすんだ!何とかして解決させるんだ!という強い決意を感じました。不具合が発生した際、ほとんどのお客様は、同じ気持ちを持つと思います。そのようなお客様の決意・期待に応えるよう、これからも、誠心誠意、活動を続けたいと思います。
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